日本三景・松島の絶景を眼前にのぞむ、伊達政宗が豊臣秀吉より譲り受けたという茶室。国重文の障壁画も。
松島 観瀾亭について
日本三景『松島』の海岸沿いにある「観瀾亭」(かんらんてい)は伊達政宗が豊臣秀吉から拝領したという伏見桃山城の建築遺構(茶室)で、江戸時代初期に江戸の仙台藩邸にあったものを二代藩主・伊達忠宗が風光明媚なこの地に移築したものと伝えられています。宮城県指定有形文化財。
現在の「観瀾亭」がこの地に移築される以前から、伊達政宗により設けられた「御仮屋」が存在したそう。元の御仮屋の焼失に伴い移築されたのが現在の「観瀾亭」。またの名を「月見御殿」と言い、仙台藩主や側室の納涼、観月、松島遊覧、接待などに用いられていたそう。
観瀾亭の「御座の間」に描かれた金箔の美しい狩野派の襖絵・障壁画は当地の国宝・瑞巌寺本堂の障壁画と同じく仙台藩のお抱え絵師・佐久間修理によるものとされ、国指定重要文化財となっています。作品に関する詳細はあまり言えないのですが国重文クラスの襖絵・障壁画で撮影可なのは珍しい気が…!(嬉しい…ってNGの見落としじゃないよね…?)
江戸時代の終わりまではこの御殿のほかにも10棟以上の建築物があったそうですが、現在はこの「観瀾亭」のみ現存。なお敷地内には伊達家ゆかりのアイテムが展示された『松島博物館』(※2019年6月まで休館)や、名前が読めなかったのだけれど…茶庭を備えた現代っぽい和風建築も。
眼前に松島の絶景を眺めながらお抹茶をいただくことも!
(2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)