摩訶耶寺庭園Makaya-ji Temple Garden, Hamamatsu, Shizuoka

鎌倉時代初期の作庭と推定されている、美しい石組が平安時代の面影を残す静岡県内及び東海地方最古の庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

摩訶耶寺庭園について

「摩訶耶寺」(まかやじ)は奈良時代の726年に行基によって開かれた静岡県内最古級の寺院。鎌倉時代初期に作庭されたという静岡県内及び東海地方最古級の庭園が静岡県指定名勝となっています。
また平安時代の作と伝わる国指定重要文化財の不動明王像、千手観音像といった仏像を所蔵(本堂・宝物館の拝観は事前連絡推奨)。井伊直虎で有名になった国指定名勝『龍潭寺庭園』などと共に遠江八景“五山晩鐘”(ござんのばんしょう)に選ばれています。2019年4月初旬に約6年ぶりに訪れました!

池に並ぶ石組が印象的なこの蓬莱式の池泉回遊式庭園は1967年に東名高速道路の工事でこの地を訪れていた日本庭園研究会?日本庭園協会?の水島信一さんが、荒廃し泥に埋もれていたこの庭園を発見。その翌年、昭和43年からの調査により平安時代の作庭様式の影響が見られる庭園ということが判明。
静岡県内で最古の庭園であるだけでなく、鎌倉時代以前の古庭園が石組を含め良好な状態で残っている例としては京都の世界遺産寺院の名園(西芳寺、天龍寺、浄瑠璃寺など)と並び日本国内でも稀有な庭園とも。

2013年に初めて訪れた際も「三ヶ日にこんな庭園があったのか!」と驚いたのですが、その後2013年〜2014年にかけて庭園修復プロジェクトが実行。前回訪れた際の写真と比較すると――季節が違うのもあるだろうけど、築山や亀島・鶴島の芝生も新しく貼り替えられ(雑草も減り)、庭園の上手奥で樹木が生い茂っていたエリアもすっきりし現在はお墓や羅漢像の姿が見えます。
そしてあれから数百箇所の庭園を巡って6年ぶりに訪れて――改めて、三ヶ日の外れにこれだけの古庭園が残されていることが不思議…。

ところで「摩訶耶寺」という寺名、今のところこの場所しか知らない。行基によって創建された際には「新達寺」という名だったそう。その後「真萱寺」(マカヤ寺)という寺名となり、平安時代末期に一条天皇の勅願で現在地に移転。先述通り平安時代の仏像を所蔵しており、そのような歴史を踏まえれば古庭園が作られたことにも納得。

現在残る本堂は江戸時代初期の建築で、天井には法橋関中が描いた花鳥図も見られます。また境内には江戸時代の当地の領主・近藤用高によって奉納された遠州地方最古級の石灯籠や、桃山時代に徳川家康が浜名湖畔に築城した野地城から移築された山門「高麗門」などの古建築も。静岡県西部民として、地元の人にもよりその魅力を知って、後世に残されて欲しいお寺さんです。これからの季節、夏には池中の睡蓮も見所!

(2013年6月、2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

天竜浜名湖鉄道 三ヶ日駅より約2km(徒歩25分) ※三ヶ日駅にレンタサイクルあり
東名ハイウェイバス(高速バス)「東名三ヶ日」バス停から徒歩10分強

〒431-1413 静岡県浜松市北区三ヶ日町摩訶耶421 MAP