長崎空港の玄関口・大村に残る、数多くの自然石が埋め込まれた独特の枯山水庭園。国指定名勝。
旧円融寺庭園について
「旧円融寺庭園」(きゅうえんゆうじていえん)は江戸時代初期に藩主・大村純長によって創建された寺院の跡に残る枯山水庭園で、国指定名勝。
長崎空港の玄関口である大村市はかつては「大村藩」の城下町。かつて「松林山大乗院円融寺」と名乗った寺院の本堂・書院の裏にあったこの石庭の特徴は、なんと言っても数多くの自然石による石組み。山の斜面を築山に見立て、そこに埋め込まれている石の数はなんと約400個!
明治の廃藩後に廃寺となり、現在は大村護国神社となった境内にその庭園が残ります。また石庭前の広場には戊辰戦争の戦死者の墓碑や、明治維新で活躍した大村藩勤王三十七士の石碑が残されており、境内からは大村市内を一望することも。ちなみに高台の下にある2つの池泉には「日の池」「月の池」という名前があるそう。これも寺院の頃からあったのかなあ。
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振り返って見ると「初めて無料で(受付等がなく)拝観した国名勝庭園」だったような気がします。公園のように開かれている場所で、広場では地元の方々がレクリエーション(ゲートボール等)に使っていたりして、庭園を巡っていてそういうシチュエーションに出会うこともあまり無い(笑)。2018年訪れた時に芝が剥がれてしまっていたのは、何かスポーツが催されたからかな…。
空港からのアクセスは良い庭園なので、長崎旅行へ出掛けた際はバスで長崎や佐世保へ直行する前にこの庭園へ立ち寄るのもいかがでしょう!
また旧円融寺の近隣は武家屋敷街の面影が残り、「旧楠本正隆屋敷」には素敵な池泉回遊式庭園があります。
(2013年11月、2017年11月、2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)