興聖寺庭園(織部寺)Koshoji Temple Garden (Oribe Temple), Kyoto

大名茶人・古田織部により創建された禅寺“織部寺”に残る、京都の知られざる苔の美しい庭園。(通常非公開)

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

興聖寺庭園について

【庭園は通常非公開】
「円通山 興聖寺」(こうしょうじ)は京都・西陣にある臨済宗興聖寺派の禅寺。大名茶人・古田織部(古田重然)ゆかりの寺院で“織部寺”としても知られます。

非観光寺院なので普段は拝観はやっておられないですが、現代アートイベント『ニュイ・ブランシュKYOTO 2021』の企画でフランス人アーティスト:セバスチャン・レゼー(Sebastien Raizer)サミュエル・アンドレ(Samuel Andre)によるライブ・パフォーマンス《黒い山のコウモリの洞窟》の公演が開催された際に初めて鑑賞。その際に許可のうえ庭園の写真も撮らせていただきました。

なお、2021年10月24日(日)には庭園のある方丈でサミュエル・アンドレさんとコラボレーションした“夜坐禅”を開催。お申込はこちら
通常は『苔庭ライトアップと夜坐禅。』というコースが1日10名限定であるのですが、この10/24は40名の受付で、料金も志納とのこと。日曜夜、坐禅会に参加して京都観光を終えるのもまた乙かと。

桃山時代から江戸時代へと移り変わる最中の1603年(慶長8年)、古田織部が虚応円耳禅師を開山として創建。(…と京都市の立看板やお寺の公式サイトでは説明されているけれど、虚応円耳は元々このエリアの日蓮宗の僧だった、織部との関係を示す記録はない、と否定されている。)
ただ、織部を含む古田家の墓所があるのは事実、そして江戸時代には後陽成上皇後水尾天皇の勅願寺となり繁栄しました。

1701年(元禄14年)より日蓮宗から禅宗へと改宗。現在残る伽藍は、本堂(元の仏殿)が1689年(元禄2年)の建立。その他の建造物は1788年の天明の大火で焼失した後に再建されたもの。
本堂には戦国武将/大名・藤堂高虎の寄進と伝わる達磨像が安置されているほか、曾我蕭白『寒山拾得図』などの国指定重要文化財を所蔵。

方丈の南と西に江戸時代に作庭されたとされる庭園が広がります。南には一面苔のお庭、そして西側には苔むした築山が配された池泉鑑賞式庭園。

宇治にある京都府指定名勝の『興聖寺庭園』を先に紹介していて、京都市の興聖寺は通常非公開ということで「一体どんなお寺なんだろう」と思っていたけれど――こんな苔の美しい庭園がまだあったのか!と驚きと感動。うーん、いつか明るい時間にも見たい…!
(※毎週早朝にも坐禅会をやっておられるので、それに行けばかなう…。今回出演した二人も興聖寺で修行した体験を作品に昇華された)

また今回のイベントでは公開されなかった二つの茶室“雲了庵”“青松庵”もそれぞれ織部やその夫人の院号から名付けられたもの。いつか座禅会に参加したいと思います。

(2021年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄烏丸線 鞍馬口駅より徒歩10分強
最寄りバス停は「天神公園前」バス停 徒歩1分

〒602-0082 京都府京都市上京区上天神町647 MAP

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