アメリカ・ワシントンの桜の名所とも縁深い「久保氏」の邸宅に重森三玲が造った、スケールの大きい枯山水庭園。
庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery
久保家庭園について
【通常非公開】
「久保家庭園」は伊丹市の個人宅に重森三玲が作庭した枯山水庭園。今回電話で事前にお願いをし見学させていただきました。地元の方向けに公開されることもあるそうですが、観光関連への掲載はお断りしている・複数名での見学だと困る…と仰られていたので、地図等は所在町内までにしています。
これまで足を運んできた重森三玲庭園の中でも、個人宅のものとしては最も大規模な庭園。巨石による石組と白砂の組み合わせは「横山氏庭園」（ちそう菰野庭園）に近い印象を受けます（年代的に近い？）。流れを表す独特の敷石も見どころ。虫籠窓を持つ2棟の建物（主屋？）もとても立派で歴史を感じる――のですが文化財指定されていないようなので、これも意思によるものなのかな。
またこの東野の町を歩いていても（そして地図で見ていても）、とても造園業が多い。久保家も例に漏れず造園業を営んでいる家系で、アメリカの首都・ワシントンの桜の名所「ポトマック河畔」へ当初送られた桜の苗木を育てたというのが、現在の当主の祖父・久保武兵衛氏。現在ワシントンでは毎年「全米桜祭り」が開催されています。
またこの地から伊丹空港までは直線距離で約4km。庭園を見学している間も何機も頭上を飛行機が越えてゆきました。なかなか住宅街でここまで間近で飛行機を見ることはないかも…。伊丹空港の印象の強い「伊丹」の街に、このような枯山水庭園があるとは知らなかった。
（2018年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。）
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