越路もみじ園(巴ヶ丘山荘)

Koshiji Momijien Garden, Nagaoka, Niigata

明治時代に当地の大地主の別邸として造られた国登録有形文化財の和風建築と、紅葉の名所として有名な庭園。

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越路もみじ園(巴ヶ丘山荘)について

「越路もみじ園」(こしじもみじえん)は明治時代に当地の大地主・高橋家の別荘の庭園として作庭された回遊式庭園。園内に建つ「巴ヶ丘もみじ公園巴ヶ丘山荘」は国登録有形文化財。(正式名称は「もみじ園」のようなのですが、各地にありそうなので地域名を冒頭に…)

2019年のGWに初めて訪れました。目的は同じJR信越線の来迎寺駅が最寄駅の国登録有形文化財『松籟閣』だったのですが、地図で見てたらこの公園にも国登文があるなあ…名前からして新緑がきれいかも、と思い立ち寄りました。そしたら予感的中、回遊式庭園も!(建物の利用は要予約ですが、冬季を除いて庭園は自由観覧)

この邸宅と庭園が造営されたのは1896年(明治29年)。当時の高橋家の当主・高橋九郎は長岡市にある地銀・北越銀行のルーツの一つ「神谷信用組合」の創業者であり衆議院議員も務め、政財界で活躍した人物。また昭和年代には高橋友二郎が北越銀行の前身で取締役を務めました。

平成元年に旧越路町が寄贈を受け、近隣の朝日酒造の協力を受け公園として整備。園内には高橋家が京都から移植したという樹齢150~200年のモミジ・カエデ類が多数植わっており紅葉の名所であるだけでなく、その他にヤマザクラも多く植わっているため桜の名所としても地元では知られるそう。

訪れた5月にも美しい青もみじも楽しめましたが、もみじばかりではなく近代日本庭園も見どころ!庭門をくぐるとまずは枯山水庭園があり、そこから飛び石を辿って池泉回遊式庭園を周遊。「巴ヶ丘山荘」は市民のお茶室などで利用されているそうで――蹲踞や飛び石の感じから露地庭的な要素も取り入れられていると感じるので、建物内の意匠も気になるなあ。
また高台の上にあるこの公園敷地内からは越後平野の眺望も楽しめます。

毎年秋には紅葉のライトアップも行われています。旧越路町の木が“もみじ”であり、来迎寺の駅にはモミジの葉が描かれているぐらいなので、この地域にとってはシンボル的な庭園。いつか紅葉の時期に訪れてみたい!(新潟にはそういう場所沢山ある…)

(2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR信越線 来迎寺駅より徒歩13分

〒949-5412 新潟県長岡市朝日600 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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