【長期拝観休止中?】九州に唯一残るも、近年撮影禁止になった重森三玲作庭の枯山水庭園”一滴海庭””仏光石庭”。福岡県指定名勝。
光明禅寺について
【2020年以降、長期拝観休止中?】
「光明禅寺」(こうみょうぜんじ)は太宰府天満宮からも至近距離にある寺院で、九州に唯一残る重森三玲作庭の枯山水庭園があります。2014年に『光明寺庭園』として福岡県指定名勝になりました。
2015年に訪れた時は撮影可能でしたが、2016年以降は前庭含め撮影禁止になりました(2015年に拝観した段階でもマナーの悪い拝観客に頭を悩まされていた様子が伺えた)。そして拝観は不定休。これまで4回訪れて3回閉まってた…2020年の再訪時も閉まってたので外の観光看板のみ追加してます。
鎌倉時代の1273年(文永10年)に鉄牛円心により創建された禅寺で、『菅原道真の霊が宋に渡り、禅を学び、悟りを開いた後に鉄牛円心の元に(夢の中に?)現れ、宋で無準師範から授かった僧衣を収め祀るように告げた、その隣に光明寺が建立された』という“渡宋天神伝説”が残っています。
重森三玲により作庭された庭園は二つ。前庭の“仏光石庭”と本堂裏の“一滴海庭”。仏光石庭は七五三の15の配石で光明禅師の“光”の字を表現したもの。“一滴海庭”は渡宋天神伝説に基づき、白砂で大海が表現されており、撮影禁止になる以前から紅葉の名所として知られていました(確かに観光案内サイトの紅葉ピーク時の写真を見るとすごい)。またその苔の美しさから“苔寺”とも呼ばれていたそう。また春にはシャクナゲも見どころ。
しかしなぜこの場所に重森三玲は作庭したのかな?と思っていたのですが、光明禅寺は臨済宗東福寺派の属します。そうしたご住職同士の繋がりでこの場所に造られたのかな。福岡にはかつては他にも2つ重森三玲庭園があったようです。特に福岡市の『清楽寺』は現在見ても境内が広く、4つの庭の名前が本には記されているので(没滋味の庭、帆風の庭、青竜の庭、七賢の庭)、消失してしまったのは残念…。どんな姿だったのだろうなあ。
(2015年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)