京都市の公共施設のカフェから眺められる七代目小川治兵衛(植治)作庭の庭園と、和風別館の枯山水庭園。
kokoka京都市国際交流会館(旧京都市長公舎迎賓館)庭園について
「京都市国際交流会館」(きょうとしこくさいこうりゅうかいかん)は南禅寺参道の入口、『無鄰菴』に隣接する市の交流施設。愛称はkokoka(ココカ)。(コロナ前は)建物前でよく各国の料理が食べられるフードフェスが開催されていました。
で、建物内にあるカフェ・レストラン“Green Moss”から眺められる池泉庭園。これが実は7代目小川治兵衛(植治)によって作庭されたもの…と教わりまして。入場することはできませんが、作業しながらお庭を眺めることができます。(以前は春に特別公開もあったとか…コロナがなければ例年公開されていたのかな…?)
元々この地には蹴上発電所(電気試験所)の敷地一角に建てられた「京都市長公舎」の迎賓館があった場所で、この庭園と現在の駐輪場の門がその当時の面影を残しているそう。その迎賓館がいつ頃建てられたものかはよくわかってないのですが、立命館大学アートリサーチセンターの『近代京都オーバレイマップ』を見る限り、大正時代後半にはそれらしき建物が描かれている。
その後1989年(平成元年)に市政100周年記念事業・平安建都1200年記念事業の一つとして現在の国際交流施設として生まれ変わりました。現在の建物の設計を手掛けたのは東畑建築事務所。平成年代に照明学会優秀照明施設賞、京都市都市景観賞を受賞しています。
植治の庭園だけでなくお茶室と枯山水庭園を備えた“和風別館”も。こちらもkokoka以前から残る建築で、市民向けの施設として利用できるほか、海外の方向けの茶道講座なども開催されています。
(2019年11月、2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄東西線 蹴上駅より徒歩5分
最寄りバス停は「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」徒歩4分
〒606-8536 京都府京都市左京区粟田口鳥居町2-1 MAP