水野忠政の墓所も残る緒川城主・水野家の菩提寺の石庭。江戸初期から残る総門・山門は東浦町指定有形文化財。
宇宙山 乾坤院について
「宇宙山 乾坤院」(うちゅうざん けんこんいん)はかつて知多半島にあった緒川藩/緒川城主・水野家の菩提寺。総門と三文が東浦町指定有形文化財、水野家四代の墓所が東浦町指定史跡。本堂前に石庭があり、今回は拝観できませんでしたが“羅漢庭”という枯山水庭園もあるようです。2019年末に半田の方に用事があって行った際に立ち寄りました。
江戸時代には尾張藩の支藩だった緒川藩。室町時代の中頃に水野氏の本拠地となり、そこから出た四代目当主が水野忠政。乾坤院の隣接する(元は境内地だった?)都市公園・於大公園は水野忠政の娘であり徳川家康の生母・於大の方にちなんで名付けられたもの。
乾坤院は1475年(文明7年)、緒川城初代城主・水野貞守により建立。水野家と徳川家との繋がりから江戸時代には尾張藩に厚く庇護、現在も境内も駐車場もとても広い。
文化財となっている総門は江戸時代初期、旧緒川城の唯一の遺構とされる−−とある一方、文化財の解説では1630年頃に建てられ曹洞宗のお寺の総門らしさがあるみたいな文だったりする。池泉庭園を渡った先にある山門は1682年(天和2年)の建立。
そして見た目新しい本堂、禅堂、大庫院の前庭として枯山水庭園があります。そして公式サイトによると、“羅漢庭”という石庭もあるのですが−−年末に事前連絡無しではさすがに拝観できなかった。次回は事前にご連絡して訪れたい…!
(2019年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)