建長寺庭園Kencho-ji Temple Garden, Kamakura, Kanagawa

建物が国重要文化財、国宝も有する鎌倉を代表する禅寺の、蘭渓道隆・夢窓疎石の作庭と伝わる庭園。国指定名勝。

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建長寺庭園について

「建長寺」(けんちょうじ)は鎌倉時代の1253年、五代目執権・北条時頼により創建された寺院。北条氏により定められた「」の第一位で、臨済宗建長寺派の大本山という鎌倉を代表する禅寺。境内は国指定史跡、そして蘭溪道隆夢窓疎石により作庭された庭園が国指定名勝。
その他、三門・仏殿・法堂・唐門が国指定重要文化財、梵鐘が国宝となっています。

世界遺産の『天龍寺庭園』『西芳寺庭園』などを手掛ける室町時代初期を代表する禅僧・夢窓疎石の作庭…だとずっと思ってたけど、2019年に3年ぶりに拝観した時のパンフレット読んでたら「大覚禅師(=蘭渓道隆)の作庭」とある。蘭渓道隆は北条時頼によって宋から招かれた高僧で、建長寺の初代住職。一時鎌倉を追われた際には甲府に『東光寺庭園』を作庭し、長野・駒ヶ根にも国指定名勝『光前寺庭園』に携わりました。

日本で最初の禅専門の修行道場として開かれた建長寺は、三門から仏殿・法堂など主要な建物が直線上に並ぶ配置が特徴の一つ。鎌倉時代の建立から残っているものは梵鐘のみですが国重文である三門、法堂は江渡時代中期~後期に再建されそれぞれ東日本で最大規模のもの。
同じく重文の仏殿と煌びやかな唐門は1647年に江戸・増上寺に建立されたものを後に移築したもの。仏殿前のビャクシンは蘭渓道隆のお手植えで、樹齢760年ともいわれます。

そして総門と方丈“龍王殿”は江戸時代中期の1732年に京都『般舟三昧院』に建てたのを移築したもので、その方丈の裏に“蘸碧池”(きんべんち)を中心とした国指定名勝の池泉鑑賞式庭園があります。
作庭者が蘭渓道隆とも夢窓国師ともいわれるのは、上洛する前の夢窓疎石が改修したということかなあと思いますが、池中に島と橋が配されたのは江戸時代の改修によるものなんだそう。そして庭園奥に見える“得月楼”は2003年(平成15年)に約600年ぶりに復興されたもの。

臨済宗建長寺派の大本山として、(最盛期よりは減ったそうですが、)現在も多くの末寺・塔頭を有します。鎌倉近辺の建長寺派の寺院で庭園を見られる寺院としては、建長寺の塔頭寺院であり足利尊氏の邸宅跡に残る『長寿寺庭園』、あじさい寺として有名な『明月院庭園』、同じく鎌倉五山の一つ『浄妙寺庭園』などがあります。鎌倉散歩の際は併せてどうぞ!

(2014年3月、2016年10月、2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR横須賀線 北鎌倉駅より徒歩約15分、鎌倉駅より徒歩約20分
鎌倉駅より路線バス「建長寺」バス停下車すぐ。(渋滞しやすいので注意)

〒247-8525 神奈川県鎌倉市山ノ内8 MAP