可睡斎庭園Kasuisai Temple Garden, Fukuroi, Shizuoka

徳川家康が名付け親の古刹に作庭された枯山水庭園に、文化財建築も。ひなまつり時の1200体のひな壇は圧巻!

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萬松山可睡齋について

「可睡齋」(かすいさい)は徳川家康が幼い頃より縁のあった仙麟等膳和尚が住職を務め、家康に保護され江戸時代には十万石の待遇を得た遠州を代表する大寺院。法多山、油山寺と並び遠州三山と呼ばれます。
またここで紹介する日本庭園の他にも、2019年にガーデンツーリズム第一弾に登録された『』に構成される『可睡ゆりの園』が隣接しています(ゆり園は初夏のみ公開)。

創建は室町時代。現在の寺名の由来は、家康が浜松城主だった時代に11代目住職の等膳和尚を城に招き、その席上で和尚が居眠りをする姿から「可睡和尚」と称したことから。
その後家康の帰依を受けたことのみならず、“火の神様”秋葉山(秋葉神社)の秋葉三尺坊大権現様の御神体を安置した「秋葉総本殿」としても近代以降多くの信仰を集めています。今回の写真には含まれていないけど、御真殿の「秋葉総本殿」の扁額は有栖川宮幟仁親王の筆によるもの。

2019年の春、大人になってからでは初めて行きました。この時期はちょうど『可睡斎ひなまつり』の期間中。建物内では数多くのお雛様が展示されており、中でも32段・1200体というひな壇は圧巻!「室内ぼたん園」などそれ以外にも様々な展示がされていて、2018年には静岡県観光協会主催の「ふじのくにしずおか観光大賞」を受賞――というのも納得、色とりどりのお雛様というのはとても“映える”んじゃないかな〜と思いました。

大書院に面する大庭園は「法華蔵界の池」(はちす、と読むそう)と言います。背後の山の斜面を活かした石組(ちょっとマツで隠れているけど)がかっこいい枯山水庭園。作庭年代などの情報は無いのですが、大書院に隣接する“日本一のトイレ”「可睡斎東司」が昭和初期の1937年の造営とされているのでおそらく昭和年代に作庭されたものなのかな〜と思います。
ちなみに「可睡斎東司」はトイレ中央に“トイレの神様”烏枢沙摩明王が祀られていたり、大きな蓮のモニュメントが配されているところが特徴。なんか温泉の大浴場のような雰囲気。

また書院〜東司から続く建築「瑞龍閣」も同じく1937年の建築で国登録有形文化財。唐破風の玄関が特徴的で、Googleマップで見るとこの建物に面して白砂の庭園があるのだけれど――今回訪れた時には新しい庭園へ改修中?だった。建物の斜面下に幾重に並んだ石の斜面の枯山水庭園もごく最近できたものみたいです。それ以外にも境内には多くの文化財建築を手掛けた伊東忠太氏の設計による山門や護国塔(静岡県指定有形文化財)なども。

初夏には隣接するゆり園が見頃となるほか、4〜5月には境内のぼたん園でも2,000株の牡丹が咲き誇るという、遠州の牡丹の名所でもあります。そして宿坊としての利用も可能。Jリーグ・ジュビロ磐田戦の観戦と併せて文化財巡りを検討している方、宿泊先の候補の一つとしても面白いかも?

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東海道線 袋井駅より路線バス「可睡斎入口」バス停下車 徒歩6分
袋井駅より約4km(レンタサイクルは無いみたい…)

〒437-0061 静岡県袋井市久能2915-1 MAP