常栖寺庭園Joseiji Temple Garden, Yosano, Kyoto

“ちりめん街道”こと国の重要伝統的建造物群保存地区・与謝野町加悦の町並みの東に位置する紅葉の名所庭園は京都府指定名勝の文化財庭園。

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常栖寺庭園について

【事前電話連絡推奨】
「雲頂山 常栖寺」(じょうせいじ)は日本の和装文化を支えた絹織物“丹後ちりめん”の生産で栄えた与謝野町の“ちりめん街道”の東方に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺。その庭園は江戸時代後期の丹後を代表する庭園とも言われ、京都府指定文化財(京都府指定名勝)となっています。

2022年5月に“海の京都”こと京都の丹後地方の庭園を巡りました。このお寺は数年前に与謝野の『旧尾藤家住宅』を訪れ紹介した時にもその存在についてふれているのですが、その時は巡れず…今回が初鑑賞!
なお先に紹介した同じ京都府指定名勝『江西寺庭園』は距離こそ10km近く離れているし自治体も異なるけれど、山裾をずっと行くとたどり着くぐらいの距離感。

“ちりめん街道”の愛称で知られる国の重要伝統的建造物群保存地区・与謝野町加悦の町並みから東へ約2.5km。戦国時代には「谷垣城」(木積山城)と呼ばれた山城の麓に常栖寺はあります。
詳細の創建年代は不明ですが、中世に創建されたと伝わる常栖寺。山門を入ると、(砂紋とかはないけど)一面の砂地が迎えてくれるのが禅寺ぽい。お寺のある高台からの丹後の山々のロケーションも抜群!(その山々を借景として昭和の頃に作庭したというお庭の姿も。)

本堂・庫裡の裏手に京都府の文化財庭園がありますが、拝観の前には必ずチャイムを鳴らしてお寺の方にお知らせをお願いします。事前に電話で拝観に訪れる旨をお知らせすると尚良し。過去にマナーの悪い方がおり嫌な気分をされたことがある…とのこと。
お寺はパブリックな性質もあるけれど、あくまでプライベートな場ではあるので配慮と拝観させていただけることの感謝の気持ちを持ちつつ。

京都府指定文化財の庭園は、谷垣城のあった城山を借景としてその山裾を活かして作庭された池泉鑑賞式庭園。江戸時代の中期に火災に遭い、1700年代後半に本堂などが再建された際にこの庭園も作庭された…と推測されています。

手前に平たい礼拝石と立石で表現された門があり、特徴的な3枚の自然石による石橋を経て(*渡れません)、補陀落山に見立てた中央の中島へ…という世界観が表現された庭園。中の島の奥の山裾の石組もかっこよくて…以前は山からの水を落としていたのかな。(夢窓疎石の山梨の庭園『恵林寺庭園』の様な雰囲気、好き)

そして、その池庭にふりかかる紅葉の姿が美しい!青モミジも良かったけれどきっと秋の紅葉の季節は格別…。谷垣城への登城に繋がる階段を登るとその庭園と伽藍越しに与謝野の山々の風景が堪能できる。

個人的にいいなあと思ったのは…建物〜庭園へと至る飛び石に付着した苔が残されたまま、その苔の中にマンリョウ?が植えられたりしているところ。ピカピカに管理されているのとは異なる、適度な野趣や経年劣化…時間の経過による自然の変化が大切にされている庭園!

(2022年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都丹後鉄道宮豊線 与謝野駅より約7km
与謝野駅より路線バス「加悦庁舎」バス停下車 徒歩30分弱
*旧加悦町庁舎にレンタサイクルあり

〒629-2413 京都府与謝郡与謝野町温江909 MAP