城福寺庭園

Jofuku-ji Temple Garden, Echizen, Fukui

福井藩主・越前松平家の歴代藩主が毎年“花筐桜”を観賞する為に訪れたという寺院に残る国名勝の枯山水庭園。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

城福寺庭園について

【要予約】
「城福寺」(じょうふくじ)は平清盛の弟で“池大納言”とも呼ばれた平頼盛の長男で、越前守を務めていた平保盛により鎌倉時代に創建されたと伝わる寺院。江戸時代初期に現在地に移転し、福井藩主・越前松平家の歴代藩主が境内にある花筐桜を観賞するために代々訪れたそう。そして現代になってもそれは続いているそうで、初めて城福寺庭園に訪れた際には現在のご当主が訪れた際の写真が飾られていました。

2019年に約4年ぶりに訪問!…したのですが、常時の庭園拝観を停止(要予約)になっていました…!多分その情報、ワールドワイドウェブには流れてないと思うので…予約先は5枚目の写真の電話番号へ。ちなみに越前松平家のご当主が観に来られる花筐桜は現在も残っており今回はちょうど満開だった!

江戸時代中期に作庭された『城福寺庭園』は借景築山式蓬莱枯山水の庭園。かみ砕いて言うと――苔で大海を、小さな築山とサツキ・ツツジの刈り込み鶴島・亀島・舟島が現された蓬莱式の庭園であり、その先には借景として日野山系の山並みをのぞむことができます。シンプルだけど、苔と借景の美しさが楽しめる庭園です。…改めて見たかったなあ。また城福寺の書院はこの庭園と同時期に藩主・松平氏が詣でられる際の御成の座敷として建造されたもの。

ところでこの城福寺のある味真野エリアは寺社仏閣が多い。国名勝『三田村氏庭園』もあるここから程近い“越前和紙の里”今立五箇エリアも武生駅から遠いながら古い町並みが残っているけれど、この味真野エリアもかつては小丸城跡の城下町。滋賀(近江国)も駅から微妙に離れた場所に歴史ある集落が沢山残っていて惹かれるのだけれど、福井県も京から近かった分そういった傾向がある。武生のこのエリアは他にも古庭園とかありそうだな〜。

(2015年10月訪問、2019年3月に再訪したら要予約制になっていた…。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR北陸本線 武生駅より約6.5km(駅前の観光案内所にレンタサイクルあり)
武生駅より路線バス「味真野」バス停から徒歩5分

〒915-0026 福井県越前市五分市町11-26 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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