城下町佐川最古の寺院に、土佐藩筆頭家老・深尾重忠により作庭・寄進された庭園。高知県指定名勝。
乗台寺庭園について
【拝観は要事前電話予約】
「乗台寺」(じょうだいじ)は南北朝時代の1364年(正平19年・貞治3年)に創建された、城下町佐川の最古の寺院。真言宗智山派。江戸時代に作庭された庭園が高知県指定名勝となっています。
京都では世界遺産の庭園を手掛けている禅僧・夢窓疎石の作庭と伝わる、高知市の国指定名勝『竹林寺庭園』。それと並び“土佐三名園”(土佐三大名園)と並び称される庭園が佐川町には二つ残ります。そのうち一つがこの乗台寺。
その歴史は約650年前に佐川郷三野城主により建立(また敷地を同じくする松崎天満宮もほぼ同時期の1366年に創建)、戦国時代には佐川城主・三野氏、中村氏、久武氏の菩提寺として庇護。江戸時代に入り山内一豊に伴って掛川から土佐国に入り、佐川を任せられた武将・深尾氏の祈願寺と定められました。
土佐三名園に数えられる庭園“ひさご園”は二代目城主・深尾重忠が夫人の難病治癒を乗台寺にて祈願し、無事快復したことから作庭・寄進されました。裏山(吉祥山)の斜面を活かした池泉鑑賞式庭園で、ツツジ・サツキの刈り込みのほか数多くの植物が見られる“植物の宝庫”な庭。
また土佐三名園のもう一つ『青源寺庭園』はここから徒歩10分程の場所。土佐三名園のうち二つの残る佐川の城下町はマイクロ・ツーリズムにピッタリ!
(2017年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR土讃線 佐川駅より徒歩13分、西佐川駅より徒歩17分
佐川駅より路線バス「JA前」「松崎」バス停下車 徒歩3分
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1746 MAP