青山文庫庭園“九如園”Seizan Bunko Museum Garden, Sakawa, Kochi

土佐勤王党から明治政府の宮内大臣まで登り詰めた田中光顕伯爵の号を冠した博物館。江戸時代中期の庭園も。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

青山文庫庭園”九如園”について

「青山文庫」(せいざんぶんこ)は高知県佐川町立の博物館。佐川出身で明治時代に宮内大臣を長年つとめた政治家・田中光顕の号から名付けられた施設で、敷地内には元武家屋敷の日本庭園“九如園”も残ります。

京都で世界遺産の庭園を手掛けている禅僧・夢窓疎石の作庭と伝わる、高知市の国指定名勝『竹林寺庭園』。それと並び“土佐三名園”と並び称される庭園が佐川町には二つ残ります。
2021年年始に4年ぶりに訪れた初めて訪れた佐川町。前回訪れた時は休館中だった青山文庫も初めて訪れました。土佐三名園のうちの一つ、『青源寺庭園』からはすぐ。

その歴史は古く、1910年(明治43年)に当時の佐川郵便局局長・川田豊太郎が高知県内に初の私設図書館として“川田文庫”を設立。
その活動に共鳴した田中光顕伯爵が金銭面での援助のみならず、自らの蔵書や史料をごそっと寄贈。土佐勤王党や中岡慎太郎の陸援隊にも参加し、後に明治の新政府内でも役を歴任した氏の所蔵資料は幅広く、明治天皇や公卿の史料から土佐藩・薩摩藩・長州藩・水戸藩に関する史料、更には坂本龍馬武市半平太中岡慎太郎に関する史料まで。

更に江戸時代に当地を治めた土佐藩主山内家の筆頭家老・深津家の史料に、佐川出身の英文学者・西谷退三の蔵書、同じく佐川出身で日本の代表的植物学者・牧野富太郎博士の遺品などを所蔵、企画展が催されています。決して大きい博物館というわけじゃないけど、近代史が好きな人ならかなり充実したラインナップ!

深津氏の領主屋敷“御土居”(佐川土居)が存在したこの一帯、現在の深津家の家臣・土方家の屋敷の跡地に青山文庫が移ったのは1963年(昭和38年)。なおそれに前後して、前述した史料の数々や青山文庫そのものは高知県に所有が移ったり、平成のはじめに佐川町へと所有が移ったり。

現在文庫に残る池泉鑑賞式庭園“九如園”は土方家の屋敷に江戸時代中期頃に作庭されたもの。仁淀川の支流・柳瀬川の対岸に見える山々の借景も開放的。訪れたのが冬場なので写真映えしないけど…春にはドウダンツツジやサツキの刈込が庭を彩っているはず!

(2021年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR土讃線 佐川駅より徒歩7分
佐川駅より路線バス「佐川郵便局前」バス停下車 徒歩2分

〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1453-1 MAP