禅僧/作庭家・枡野俊明が文部科学大臣賞を受賞した2つの庭園は、永田町から徒歩3分の東京都心のホテルの中に。
ホテル ルポール麹町庭園“青山緑水の庭”について
【施設利用者向け】
「ホテル ルポール麹町」(ほてるるぽーるこうじまち)(旧・麹町会館/地方職員共済組合麹町会館)は東京メトロ有楽町線・麹町駅や半蔵門線・永田町駅から徒歩3分と東京都心ど真ん中にあるホテル。館内に現代の作庭家・桝野俊明さんによる庭園があります。
パビリオン・トウキョウの作品、藤森照信『茶室 五庵』や『kudan house』の石上純也作品を見るべく久々に東京を訪れた2021年8月に庭園目当てで初めて宿泊。
この好立地、さぞかしお高いんでしょう…?と思われるかもしれないけど、この時はめっちゃ安くて…。1泊3,000円ちょっと。
東京住んでた頃に東京のホテルに泊まることもなかったので近年の相場はわかんないけど、かつて地元から東京来てた頃はカプセルホテルやサウナでも3,500円ぐらい、ビジネスホテルになると安くて6,000円ぐらいの感覚だった。(そりゃあ、“鴎外荘”のある『水明館』の閉館も止む無しだよなあって…水明館も泊まりたかったんだけど…)
1998年(平成10年)に開館したこのホテル。設計は佐藤総合計画、施工は竹中共同企業体。お目当ての枡野俊明さんの庭園も開館時の作庭で、枡野さんはこの作品で1998年(平成10年)度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
先に紹介した愛媛県今治市の『今治国際ホテル庭園“瀑松庭”』に次ぐ氏のホテル作品ということになり、作風としては近い所がある。
庭園は主に2箇所。まずは宿泊者以外も利用可能な1階のラウンジ“カスケード”に現代的な水盤庭園があります。ラウンジから見て正面の石壁、本来は滝として水が流れ落ちているようだけど、この日は水が流れていなかった。
そして上層階にある施設利用者向けの数寄屋造りのお座敷“四季亭”の中庭“青山緑水の庭”。光悦寺垣と平たい石盤を立てた独特の石組による枯山水庭園で、石の向きは各部屋から見ても正面に見えるように配されている。(夕方や朝じゃなくお昼頃ならもう少しガラスへの映り込みが少なかったかな…!)
久しぶりの東京、永田町から新宿方面・六本木方面の風景も味わえるホテルだった。これまでは普通に親戚や友人の家に泊まらせてもらうって考え方だったけど、今ぐらいの水準が続くなら東京の色んなホテルに泊まりたいな。
(2021年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
都営地下鉄半蔵門線・有楽町線 永田町駅より徒歩3分
都営地下鉄有楽町線 麹町駅より徒歩3分
JR中央線 四ツ谷駅より徒歩10分強
〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目4-3 MAP