5万本の紫陽花が咲き誇る千葉のあじさい寺。江戸時代からの古建築や、日蓮ゆかりの国指定重要文化財も所蔵。
千葉のあじさい寺・本土寺について
「長谷山本土寺」(ちょうこくざんほんどじ)は鎌倉時代に創建された寺院で、寺号の命名は日蓮上人によるものと伝わります。現代では境内に5万本の紫陽花が植えられていて、“千葉のあじさい寺”として有名。
2019年に初めて足を運びました!…このサイト的には“あじさい寺”って割とベタかもしれませんが、これまでもこの時期のアウェー遠征先ではアジサイ観に行ったりと普通に好きなのです。
ただこの時期の鎌倉は人大杉だから行こうと思わなくて…。そこで本土寺は行ってみたい古寺でもあったので今年行こうと思っていた。
(あと個人的に数多く庭園を巡る中で――庭園きっかけで多くの植物や花を今覚えている段階にあって、以前と比べてだいぶ花が好きになっている。今年はそういう場所に多く行きたいな〜と思っている)
本土寺は日蓮の高弟・日朗によって、源氏にルーツを持つ豪族・平賀氏の屋敷があった場所に開かれました。往時は同じく日朗が開いた鎌倉の妙本寺、そして東京の『池上本門寺』と並び称された名刹で、鎌倉時代に作られたという梵鐘や所蔵している日蓮直筆の史料は国指定重要文化財となっています。
駅から向かうと参道も長く――かつては数多くの塔頭があったそうですが、明治時代の廃仏毀釈でその殆どが失われました。この本土寺も全盛期と比べると規模は縮小しているそうですが、それでも江戸時代初期の建築とされる仁王門や、当地の小金城主によって造営されたという本堂など、幾つか江戸時代からの古建築も残ります。その他、菖蒲園の付近にある屋根が特徴的な宝物殿は昭和初期の近代宗教建築と、様々な時代の伽藍が。
現在では多くのアジサイのみならず、5000本の花菖蒲、春には100本程の桜、秋には紅葉も美しくなる“花の寺”として有名に――(この時期は新緑のモミジもきれいだった!)。で、本来この時期はアジサイと共に花菖蒲園の花しょうぶも美しいはずなのですが――2019年は整備の為にその姿は見られず…!
人は多かったけど多分鎌倉ほどじゃないと思うからそれは良かったなあ…また来年も行きたい。今回はアジサイを満喫して――欄間の意匠がかっこよかった像師堂前の弁天池をこのお寺の日本庭園的なものとして捉えていたのですが――改めて境内図を見ていると、普通の順路だとスルーしてしまう位置にある方丈の奥に池泉庭園っぽいイラストがあるな……気になる……気になり始めるとすぐ行きたくなる……また次回訪れる時にチェックします!
(2019年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)