帆足本家 富春館庭園Hoashi Honke Fushunkan Garden, Oita

命名は頼山陽。カフェ/レストラン/ギャラリー等で活用される豪農の屋敷/近代の洋館建築と庭園。国登録有形文化財。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

帆足本家 富春館庭園について

「帆足本家 富春館」(ほあしほんけ ふしゅんかん)は大分市の郊外にある歴史的町並み“戸次本町”に残る豪農の邸宅。『帆足家本家住宅(富春館)』として江戸時代~近代に建築された主屋・洋館・離れ・表門・中門・塀・質蔵・宝蔵の8棟が国登録有形文化財。現在は歴史的建造物を活用したカフェやレストラン、ギャラリーを運営されています。

2021年夏に約6年ぶりに大分市へ。だいぶ前から「次に大分行く時は絶対ここ行きたい」と思っていたのがこちら!

大分駅から10kmほどの距離がある大分市・戸次地域。「とつぎ」じゃなく「へつぎ」と読みます。
古くは小倉から日向国を結ぶ日向海道の街道筋の在町(在郷町)として、また河川の舟運が盛んな時代には商売や交通の要衝として栄え、現在も江戸時代~近代の建築が立ち並ぶ古い町並みを残しています。大分市にこんな場所あるなんて知らなかった…!

街並みの中心でひときわ大きな屋敷が“帆足本家”。帆足家は古くは豊後国大名・大友氏にも仕え、江戸時代には臼杵藩・稲葉家の領地だったこの地で大庄屋をつとめました。またその傍ら酒造業を営み繁栄。
その影響は藩内に留まらず、江戸時代末期に建てられた母屋“富春館”の命名と揮毫は江戸時代後期を代表する儒学者/文人・頼山陽によるもの。

また地方の名家として様々な文人墨客を迎え入れるサロンでもあり、中でも豊後竹田出身の文人画家・田能村竹田田能村直入の父)と親しく、帆足家九代目の四男・帆足杏雨が氏に師事し文人画家としての成功を収めました。
この街道の並びには帆足杏雨の旧宅“壇勝閣”や帆足杏雨が命名した“松石不老館”(こちらも国登録有形文化財)といった古い建築も残ります。(いずれも非公開。)

そして時は流れ現代に。十五代目当主の“かつて文人墨客が遊んだ足跡が残るこの地を現代に甦らせたい”との想いから、それまで居住空間だった邸宅を一般へ開くことに。
明治時代建築の蔵や大正時代の洋館はそれぞれカフェ・レストラン“桃花流水”に、臼杵の名棟梁 高橋団内が手掛けた母屋“富春館”はギャラリーに、そして大分市指定有形文化財の酒造蔵(※これだけ大分市へ寄贈)は当時の酒造りの様子を見学できる資料館としてそれぞれ活用。(他にも菓子処“一楽庵”、地域のお土産も買える“LIFE&DELI富春館”という業態も)

そして母屋“富春館”に面した池泉回遊式庭園があります。おそらく母屋・庭門(中門。木彫りのお面が気になる…!)と同じく幕末に作庭されたもので、先述した文人墨客…頼山陽や田能村竹田、田能村直入も眺めたであろう庭園。
池の奥には迫力ある石組で蓬莱山?が築かれ、回遊する中には珍しい石灯籠やセンスの良い延段(石敷)を味わうことができます。

今回母屋の中は見学できなかった(展示が催されていなかった)ので屋内からの眺めは味わえなかったのは心残りだし、真夏で結構な雨が降る中…という庭園見るにはあんまり向かないコンディションだったので。また再訪したい。
でもそれも庭園目当てだけじゃなく、レストランやお店やさんがすっごく魅力的だったから!今後大分行く時は必ず寄りたい、と思える場所です。

(2021年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR大分駅より路線バス「戸次」バス停下車 徒歩3分
JR豊肥本線 中判田駅より徒歩30分

〒879-7761 大分県大分市中戸次4381 MAP

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