
国宝・世界遺産“姫路城”の御屋敷跡に造られた、九つの顔を持つ大名庭園の面影残る池泉回遊式庭園。造園家・中村一や大北望(大北美松園)らによる作庭。
姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」/姫路城について
「好古園」(こうこえん)は日本を代表する城郭で世界遺産の『姫路城』の西御屋敷の遺構を活かし、平成年代はじめに作庭され1992年(平成2年)に開園した日本庭園。造園学者・中村一を中心として、地元の造園家により設計され、園内のうち序盤の池泉回遊式庭園『御屋敷の庭』は姫路の造園家・大北望(大北美松園)による設計。
豊臣秀吉が城主をつとめたこともある『姫路城』、通称・白鷺城が現在のような大規模な城郭となったのは江戸時代初期、大名・池田輝政の時代。現存12天守の一つとして多くの建造物が国宝に指定され、またその中でも最も大規模な城郭として、日本初の世界文化遺産としても知られます。
天守の南西部、現在『好古園』のある場所は江戸時代には西御屋敷や武家屋敷があった場所とされ、“ランドスケープの国宝”国の特別史跡への指定にともなう平成はじめの発掘調査の後に『好古園』が開園。
最も大きな池泉回遊式庭園である「御屋敷の庭」から始まり、裏千家家元・千玄室の設計の茶室『双樹庵』とその茶庭/露地や「流れの平庭」という曲水風の庭園、そして松が見所の「松の庭」、最後に「竹の庭」と姫路城をのぞむ「築山池泉の庭」と計9つの庭からなる園内は、さながら時代とタイプごとの日本庭園をさかのぼる見本のような回遊式庭園。
世界遺産のお膝元ということもあり、国内外から多数の人が訪れる庭園なのであまりゆっくりとは見られませんが――、庭園の終盤なので意外と人が留まらない『築山池泉の庭』は姫路城をのぞむことができて好き!
(2018年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス / Access
JR山陽本線 姫路駅より徒歩15分強(※街中にレンタサイクルあり)
山陽本線 山陽姫路駅より徒歩13分
JR姫路駅より路線バス「好古園前」バス停下車すぐ
〒670-0012 兵庫県姫路市本町68 MAP
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