江戸時代作庭の庭園をルーツに、明治時代には“共楽園”と呼ばれた郡山の都市公園。日本の歴史公園100選。
麓山公園について
郡山の中心市街地にある「麓山公園」(はやまこうえん)は江戸時代後期に作庭された池泉回遊式庭園で、明治時代までは“共楽園”と呼ばれていたそう。現在は郡山市の都市公園として“日本の歴史公園100選”にも選ばれています。
麓山公園は2010年に一度訪れたことがあって、今回はそれ以来約9年ぶりの訪問!郡山自体は乗換やら宿泊やらでそれ以降も何度も訪れていたけど、なんとなく麓山公園まで足を伸ばせずに居て…それでも「あの場所、日本庭園っぽかったよな〜」という歴史ある公園の一つ、再訪したいと思ってた場所。(でも今の今まで「ろくさんこうえん」だと思っていたのはここだけの話…)
文政7年(1824年)に郡山村が宿場町に昇格した記念に造園されたのち、明治時代に地元の有志によってほぼ現在の姿に改修されたそう。“弁天池”と呼ばれる心字池を中心としてマツの高木を主体とした風景は“宿場町になったことを記念”というイメージに相応しい感じがする。
園内には『安積疏水麓山の飛瀑』という国登録有形文化財にもなっている人口の滝があります。明治時代の1882年に完成した「安積疏水」は国策により(大久保利通が尽力し)猪苗代湖から引かれた全長120kmにも及ぶ水路で日本三大疎水の一つ。『未来を拓いた「一本の水路」~大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代~』として日本遺産にも登録。現在「麓山の滝」と呼ばれているこの滝はこの安積疏水の最終地点として記念碑的に造られたもの。その通水式には岩倉具視も出席する大々的なものだったとか。
その向かいには「21世紀記念公園 麓山の杜」という公園もあり、こちらでも現代風の日本庭園やお茶室があります。地図で見ると他にも近隣に「酒蓋公園」「荒池公園」という池の大きな公園があるんですよね。こういう園池の多さは住みよさの一つなんだろうなあと思ったり、ふと久しぶりに音速ラインの曲を聴きたくなったり…。
日本最古の公園と言われる白河の『南湖公園』にしても、『須賀川牡丹園』にしても、実は福島県は“公園文化”が盛んな土地に思えてくる…。
(2010年3月、2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR東北新幹線 郡山駅より徒歩約20分
郡山駅より路線バス「裁判所前」「市民文化センター」バス停下車 徒歩2〜3分
〒963-8876 福島県郡山市麓山1丁目5−347 MAP