
“ふるカフェ系 ハルさんの休日”にも登場。彦根城下町の江戸時代の足軽屋敷を活用した、ローチョコレートが絶品のカフェ。彦根市指定文化財。
ハレとケと。/村山家住宅庭園について
「ハレとケと。」は国宝『彦根城』の城下町、滋賀県彦根市に残る江戸時代の足軽屋敷を活用したローチョコレート/ヴィーガンケーキのショップ&カフェ。「旧彦根藩足軽組屋敷(善利組・村山家住宅)」として彦根市指定有形文化財。江戸時代から残る庭園も。
城下町・彦根にはさまざまな古民家カフェがありますが、往時の「武家屋敷」を活用したカフェ&古庭園のあるカフェ——となると限られます。その代表的なお店がこちら!2018年にオープンし、2020年にはNHKの『ふるカフェ系 ハルさんの休日』にも登場した人気カフェ。
ヘルシーな“ローフード/ローチョコレート”については店舗の公式サイト等の説明をご覧いただくとして…ここでは町家/武家屋敷について紹介。
彦根藩/彦根城下では外堀の周囲にぐるりと足軽の居住地を形成していました。その中でも最も大きく最盛期には700戸を数えたのが彦根城に架かる「京橋」の南側にある「善利組」(せりぐみ)。現在もこのエリアには歴史を感じさせる古民家が多く残り、うち10軒ほどが彦根市指定文化財となっています。
で、善利組の足軽屋敷の特徴は「庭付き一戸建て」であること。確かに考えてみると三重・松坂城や新潟・新発田城(から距離はあるけど藩主屋敷『清水園』に隣接)に現存する足軽屋敷は長屋だ。中級・上級の「武家屋敷」程の広さはない「町家」サイズですが、れっきとした江戸時代の武家屋敷。
お座敷の奥には建築と同じく江戸時代から残るお庭があります。このお庭も実は文化財で、指定範囲には「附属 庭1面」が含まれている。彦根市は“市指定名勝”の庭園は『龍潭寺庭園』と『明照寺庭園』の2箇所だけど、「附属で庭も文化財」となっているお屋敷系の有形文化財が数件。その中でもこの村山家は数少ない公開例。
枯池を中心に置いた鑑賞式庭園。最初の印象は、近隣の寺院『圓常寺』、『宗安寺』の庭園と似ている所があるなあということ。枯池(雨季には水が貯まるけど普段は枯池)に、鋭い峰を表した様な石組、その前に架かる石橋。
なお植栽では、足軽屋敷のお庭には必ずマツやシュロが植えられているそう。それらを主木に、サツキの刈込みが5〜6月頃に庭園を彩ってくれそう。
説明は省略したけれど、ローチョコレート/ケーキも絶品!彦根城の後は足軽屋敷エリアにも足を伸ばしてみて。
(2025年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR琵琶湖線 彦根駅より徒歩20分強
JR彦根駅より路線バス「四番町スクウェア」バス停 徒歩1分/「池洲町南」バス停 徒歩3分
〒522-0087 滋賀県彦根市芹橋2丁目6-54 MAP
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