ニコライ堂の聖像画も描いた日本初のイコン画家・山下りんの資料館に残る枯山水庭園。
白凛居について
【月2〜3日程度の公開】
「白凛居」(はくりんきょ)は日本最初のイコン画家・山下りんの作品・遺品・資料などが収蔵・展示されている施設。小さいながら枯山水庭園が残ります。日本三大稲荷『笠間稲荷神社』から程近く。
2019年夏、約10年ぶりに笠間稲荷へ訪れた際に立ち寄りました。山下りんは幕末の笠間藩出身で、当初は江戸の美術学校で浮世絵や洋画を学んだものの、ニコライ神父に見出され明治時代にロシア・サンクトペテルブルグに留学し聖像画(イコン画)を学びました。
その後帰国し、日本初のイコン画家として日本各地のハリストス正教会でイコン画を手掛けたそう。その中にはジョサイア・コンドルの手掛けた国重文の『ニコライ堂』も含まれます。イコン画というジャンル、初めて知った…。
そんな山下りんの遺品や資料などが展示されているのがこの白凛居。月に数日の公開とは知らず、この日も残念がら開館日ではなかったのですがーー建物の袖には大きな切石橋の枯山水庭園があります。
ここは生家からすぐそばに、元は山下りんの弟の自宅があった場所。建物や洋風の四阿は現代のものかと思いますが、枯山水の石材や周囲の高木からは歴史を感じさせる場所です。笠間の美術館巡りとあわせてどうぞ。
(2019年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)