小野宿問屋(旧小野家住宅)Former Ono House Garden, Tatsuno, Nagano

中山道&伊那街道の宿場町・小野宿の古い町並みに残る長野県宝の建築。内大臣秘書を務めたご当主の美術品も。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

小野宿問屋(旧小野家住宅)について

【冬季除き月1ペースで公開】
「小野宿問屋」(おのじゅくとんや)は中山道・塩尻宿から飯田方面へ向かう伊那街道(三州街道)の宿場町・小野宿に残る江戸時代末期の建造物で「旧小野家住宅」として長野県の県宝に指定されています。(公開されていないけど古文書「小野家文書」も県宝)

2019年夏、アウェー・松本山雅戦からの南信州庭園めぐり。この時は電車+レンタサイクルではなく原付で巡っていたのですが、街道沿いで偶然出会った場所がこの“小野宿”。まさに古い宿場町の面影を残す、重厚な建物が並んでいてビックリ。長野県は重要伝統的建造物群保存地区の宿場町が沢山あるから目立たないのかもしれないけど、重伝建でもおかしくない景観…!

小野宿問屋の向かいの家も“棟飾り”のある大きな建物、そして斜め向かいにはこれまた立派な門と塀を持つ『小野光賢・光景記念館』が。小野光賢・光景親子は幕末〜近代の横浜港の開港や発展を牽引した人物。要事前予約で見学できるそう。全く知らなかったので、いつか観たいな…。

そして小野宿問屋。ここもこの日連続して出会った本棟造りで棟飾り“雀おどり”のある建築。現在残る建築は1859年(安政6年)の大火の直後に再建されたもの。古くから当地の庄屋だった小野家は江戸時代以降は問屋場となり小野村の名主もつとめました。そしてこの邸宅は実質的に本陣としての役割も担っていたそう。建物裏の庭園は日本庭園!という程のものありませんが、山の眺望が良いお庭が残っています。

そして明治時代のご当主・小野八千雄さんは宮内庁に入省し、牧野伸顕・湯浅倉平・斎藤実・木戸幸一の秘書を務めたそう。斎藤実はちょうど旧宅を先日紹介したばかり…。(⇒こちら
そうした中央の政治家との繋がりの影響もあるのか、小野家には八千雄自身によるものや収集した書画が多く展示されています。徳川家達、東久世通禧、市河米庵、佐々布篁石(近代熊本の画家)、内田文皐、天龍道人、小坂芝田…。小坂芝田は台東区にある『書道博物館』中村不折のいとこなんだそう。

公開は月1回程度(5・6・7・9・10月の第2日曜日。その他にも特別公開があることも)。見られたのはほんっと偶然で運が良かったんだなあ。こうした町並みや建造物、そしてお庭に偶然出会えるのは嬉しい。

(2019年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR中央線 小野駅より徒歩7分

〒399-0601 長野県上伊那郡辰野町大字小野952-1 MAP

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