「佐用姫伝説」ゆかりの寺院に、豊臣秀吉の側近・曽呂利新左衛門が作庭した池泉鑑賞式庭園。鏡山の借景が美しい。
恵日寺庭園について
「恵日寺」(えにちじ)は、唐津に残る「佐用姫伝説」のヒロイン・松浦佐用姫を弔うために室町時代に創建された寺院。松浦佐用姫については別途「佐用姫岩」の紹介で書けたらと思いますが、唐津市公式から「松浦佐用姫に関連する諸々のこと」とか「弟日姫子(おとひめこ:松浦佐用姫)と大伴狭手彦(おおとものさてひこ)」とか「佐用姫(さよひめ)の素性と出身地」が詳しい。恵日寺の背後にある鏡山は、唐津の特別名勝「虹ノ松原」のビュースポットである一方、佐用姫伝説の舞台となっている山でもあります。
立派な本堂の裏に、同じ唐津の「近松寺庭園」も手掛けた曾呂利新左衛門による作庭の池泉鑑賞式庭園があります。豊臣秀吉が朝鮮出兵のために筑前に訪れた際に側近として随行していた人物であるので、年代の明記はないけど桃山時代ということになるかと思います(本堂含め近年修復されたのか新しい感じはしますが)。写真だと収まらないのですが、鏡山を頂上まで眺められることができる素晴らしい借景の庭園!
また庭園の鑑賞スポットの隣には寺宝であり国指定重要文化財の「銅鐘(朝鮮鐘)」があります。平安時代に朝鮮で鋳造された古い鐘…超おまけ程度に写真を撮ったので全然その特徴的な柄が写っていないけど…(笑)その他、中庭の枯山水庭園も良い感じで、山門も古そうなのですが年代は不明。参道からの鏡山の眺望もとても印象的なお寺さんです。
(2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR筑肥線 虹ノ松原駅より徒歩約20分
JR唐津線・筑肥線 唐津駅より約5km(駅前にレンタサイクルあり)
唐津市内より路線バス「鏡神社前」バス停下車 徒歩2分(「イオン前」バス停から徒歩10分程)
〒847-0022 佐賀県唐津市鏡1693 MAP