“花の御所”に由来する門跡寺院。東京・青山御殿より移築された建造物と、京都市指定名勝の庭園。通常非公開。
大聖寺庭園について
【非公開】
「大聖寺」(だいしょうじ)は京都御所のすぐ北西、今出川駅や同志社大学に隣接する非公開寺院。皇族が歴代住職を数多くつとめる尼門跡寺院で、通称は“御寺御所”。
東京・青山御所から移築された本堂をはじめとする伽藍が国登録有形文化財となっているほか、京都市指定名勝の庭園があります。通常非公開ですが2020年の『京の冬の旅』の特別公開で初めて拝観しました。
創建は室町時代。室町幕府将軍・足利家の邸宅“花の御所”内にあった無相定円(光厳天皇の妃)の住居が寺院になったのが最初。その後は応仁の乱や戦乱の影響で移転・焼失等を経て、現在地で再興されたのは江戸時代に入ってからの1697年(元禄10年)頃のこと。
京都市指定名勝の庭園はその時期に作庭されたもので、明正天皇の河原の御殿から材料を移された“枯流れ”が特徴的な庭園。残念ながら特別公開では撮影禁止だったので、↓下記「関連リンク」よりご覧ください。
国登録有形文化財となっているのは築地塀や高塀、表門・玄関・本堂・宮御殿・茶室“残月亭”。江戸〜近代にかけて手掛けられた建築の意匠も見どころ。また特別公開があった時にはぜひ!
(2020年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)