山陰の名庭園“由志園”から程近く。国の天然記念物にもなっている大根島の溶岩で形成された“溶岩庭園”と牡丹庭園。
大根島本陣“溶岩庭園”について
「大根島本陣」(だいこんじまほんじん)は『足立美術館庭園』と並ぶ山陰を代表する日本庭園『由志園』のある大根島の松江市側の入口からすぐの場所にある施設。由志園と同じく、島の名産・牡丹の庭園が春には見頃を迎えるほか、国指定天然記念物にもなっている大根島の溶岩を活かした“溶岩庭園”を鑑賞することができます。
2020年秋の島根・松江の庭園を巡った際にこちらも初めて鑑賞。こちらは事前には知らなかったんだけど、「牡丹庭園」の看板が目に留まって寄ってみた。牡丹は勿論この時期は見頃じゃないけど――その奥にあったのが“溶岩庭園”。
元は中海に浮かぶ島だった大根島。もっと遡ると、今からおよそ20年前に火山の噴火により形成されたもので、比較的平坦(緩やかな斜面)の続くその地形は噴出した玄武岩マグマの特性によるものなんだそう。
この溶岩庭園はそんな島の溶岩の姿をそのまま庭園にしたもので、島の中央寄り(大塚山側)が高く、海側が低くなっているのはその溶岩の流れ自体を表したもの。池中にある小さなトンネルも貴重な溶岩トンネル。現在ではその周囲に樹木が植えられ池泉回遊式庭園のような趣になっています。
今回は売店施設は閉まってたけど、牡丹・溶岩の他にも島根県の天然記念物の金魚「いずもナンキン」も展示・販売も。春に由志園に訪れる際は、この牡丹庭園もあわせてチェック!
(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線 松江駅より路線バス「川井入口」バス停下車 徒歩3分
由志園からは約1.5km(徒歩20分)
〒690-1405 島根県松江市八束町入江441-1 MAP