安曇野高橋節郎記念美術館

Takahashi Setsuro Art Museum's Garden, Azumino, Nagano

国登録有形文化財の漆芸家・高橋節郎生家の庭園と、プランツアソシエイツ・宮崎浩の手掛けた現代建築。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

安曇野高橋節郎記念美術館について

「安曇野高橋節郎記念美術館」(あずみのたかはしせつろうきねんびじゅつかん)は穂高町(現・安曇野市穂高)出身の現代漆芸家・高橋節郎の作品を展示する美術館。安曇野に点在する美術館をむすぶ“安曇野アートライン”の一つ。
氏の生家に隣接する形で建っていて、敷地内に残る「旧高橋家住宅主屋」は江戸時代から残る民家として国登録有形文化財となっています。

2019年夏のアウェー松本山雅戦からの庭園巡り。約2年ぶりに好きな町・穂高を訪れました。目的は長野県指定名勝『大庄屋 山口家』だったのですが、もう一つ行きたかったのがこの美術館。2003年開館したこの美術館、設計は建築家・宮崎浩さんの主宰する株式会社プランツアソシエイツが手掛けており、この建築では色んな賞を受賞。

1998年の長野五輪の公式記念メダルのデザインも担当し文化勲章も受章した高橋節郎さん。出身地である安曇野市の名誉市民でもあり、同じく個人ギャラリーが『豊田市美術館』内に設けられている豊田市名誉市民でもあります。

美術館の“本館”が主に氏の作品展示室となっていて、その現代建築の先に「旧高橋家住宅主屋」があります。江戸時代には当地の豪農であり、近代には北穂高村の村長もつとめた家柄でした。
この茅葺の建物は江戸時代中期に建立されたものと推定されていますが、現在の姿は近年の修復の際に後年に増築された部分を撤去し江戸時代後期の頃の姿(構成)に復原されたそう。

美術館本館と主屋の間のスペースには当時からの枯山水庭園?の遺構や樹齢100年以上の多行松をはじめとする様々な樹木が見られます。
穂高駅から自転車で行くにもちょうど良い距離感であり、穂高の千国街道の旧市街地や田園風景がとても良い感じ。なお安曇野アートライン巡りの際には、穂高駅から近い『碌山美術館』の建築もぜひ!

(2019年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR大糸線 穂高駅より2.5km(徒歩30分/駅前にレンタサイクルあり)
JR大糸線 有明駅より徒歩20分弱

〒399-8302 長野県安曇野市穂高北穂高408-1 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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