阪神淡路大震災後、安藤忠雄が「祈りの庭」として設計した回遊式庭園と、幾種類もの安藤建築群。
淡路夢舞台 百段苑について
「淡路夢舞台」(あわじゆめぶたい)は建築家・安藤忠雄が設計を手掛けた淡路島の北部にある複合施設。写真冒頭の「百段苑」のほか、ウェスティンホテル淡路、国際会議場、ショッピング・レストランフロア、植物園「奇跡の星の植物館」などから構成され、また国営明石海峡公園が隣接しています。
建設された場所は元々、関西国際空港などの建設の為の埋め立てに利用するための土砂の採掘場で、淡路の山が削られた場所。当初から安藤忠雄が設計を手掛け、建設が始まろうとした時に阪神淡路大震災が発生。この敷地内にも活断層が見つかったことから構想の変更を経て(その変更経過のスケッチが夢舞台の通路に展示されていました)、2000年にオープン。
「百段苑」(ひゃくだんえん)は山の斜面に沿って100個もの花壇を階段状にした庭園で、安藤忠雄が阪神淡路大震災被災者への「祈りの庭」として設計されたもの。ブロックごとに「海に祈る庭」「収穫の庭」「淡路メドウガーデン」とコンセプトが分かれています。また百段苑のある高台からは大阪湾を眼下に見られ、その眺望も壮観。
またそれ以外にも「海回廊」「山回廊」などを通じ「空庭」「水庭」といったエリアがあり、そのすべてを回遊式庭園に見立てているというコンセプトだそう。……スケールが違う……!
数年前から訪れたいと思っていた場所でしたがようやく訪れることができました。国営明石海峡公園(こちらも後日掲載)と夢舞台の中を沢山歩いたけど、どうやら見逃している所がありそう…(複雑で迷路みたいだったw)。冬で「百段苑」の見頃からはずれている時期だと思うし、思った以上に神戸市内からアクセスが良いことを今回覚えたのでまた多くの花が咲く頃に訪れたい!
※見頃からずれていたとはいえ、海外の方も含め写真を撮りながら歩いている人は多かったです。近年、『エイリアン』『ブレードランナー』などを手掛けた映画監督:リドリー・スコットの指揮のもと制作・公開された映画『Equals』(邦題:ロスト・エモーション)のロケ地にもなったそう。ロケ地めぐりで訪れる人もいるのかも。
(2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)