“善光寺参り”で知られる長野の観光名所の国宝寺院に平成年代に作庭された、開放的な池泉回遊式和風庭園。
善光寺東庭園について
「善光寺」(ぜんこうじ)は飛鳥時代の640年代に創建されたと伝わる信州・長野を代表する寺院であり、「善光寺参り」で数多くの観光客を集める長野市の代表的観光スポット。本堂は国宝に指定されています。
難波堀江で打ち捨てられていた、後に善光寺本尊となる阿弥陀如来像を信州のこの地まで運んだ本田善光がその寺名の由来。創建から1400年間の間には、鎌倉時代には源頼朝や執権・北条家、戦国時代には上杉謙信や甲斐善光寺を創建した武田信玄に信仰され、そしてその後天下をとった織田信長・豊臣秀吉・徳川家がその御本尊を所有したことも。
そして江戸時代には“一生に一度は善光寺参り”と言われる大寺院となり、現在国宝となっている本堂、そして国指定重要文化財の三門、経蔵はいずれも江戸時代中期の建造物。その他、参道の石畳も江戸時代の中頃に寄進されたもので、江戸時代初期に造られた梵鐘は重要美術品の指定を受けています。
2019年のGWに2度目の善光寺参りをしたのですが、その時に境内の東側に「東庭園(東公園)」という現代風の池泉回遊式庭園があることに気付いた。
境内地図に名前は載っているけれど、看板や公式サイト内での案内は特に無し…見た目新しいので現代になって出来たものなのかな〜とは想像したのだけれど、長野県のガーデンデザイナー・塚田真由さんのブログ『Green Style Forest ~長野100景』によると、
1992年に出来た新しいお庭です。
平成5年度長野市景観賞受賞。
設計は東京の設計事務所草樹舎で、施工は小布施のさつき苑という造園会社です。
とのこと。国宝の本堂や長野の山々を借景とする眺望が◎!ただ本堂からこの庭園への参拝客の流れはあまり無いなあ…と思ったけれど、その開放的な空間を利用して時にはイベント会場としても利用されることもあるそうです。
そして東庭園と隣接する「東公園」にも池泉回遊式の和風庭園が続いている…東庭園と東公園と区分しているのはなんでなんだろう。善光寺所有の土地と自治体の土地ということなのかな?
(2016年9月、2019年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR北陸新幹線 長野駅より徒歩30分
長野駅より路線バス「善光寺」バス停下車 徒歩7分
長野鉄道長野線 善光寺下駅より徒歩13分
〒380-0851 長野県長野市長野元善町491 MAP