江戸時代にタイムスリップ―「うだつの上がる町並み」重伝建・脇町の古い町並みに残る豪商屋敷とその庭園。
美馬市脇町・吉田家住宅について
国の重要伝統的建造物群保存地区「美馬市脇町南町」は阿波国の鳴門と阿波池田を結ぶ撫養街道の在郷町として江戸時代以降に栄え、現在も往時の重厚な商家作りの建物を多く残し“うだつのあがる町並み”として知られます。
最寄駅から地味に遠い(バスの本数も少ない)のでこれまで足を運べていなかったけど、初めて足を運びました!約500mも続くこの町並みは『江戸時代にタイムスリップ』という言葉が似合う町並み――。
その町並みで最大の大きさをほこるというお屋敷「吉田家住宅」が有料公開されています。徳島の特産物「藍」の商人として脇町でも1・2を争う豪商だった佐川屋直兵衛の屋敷で、屋号と合わせ「藍商佐直」とも言われます。江戸時代中期〜後期に建てられた主屋や蔵が美馬市指定文化財。
庭園は3箇所。中庭と主屋の裏手、美馬の1000m越えの山々・綱付山や正善山?を借景としてのぞむ、白砂主体の枯山水庭園が2つ。中庭は公開にあたって造園されたものだそうですが、その和風建築を360度見回して堪能できる場所でとても良い!主屋座敷から眺める庭園ももしかしたら新しいものかもしれないけど…かつては主屋の裏手に吉野川の水運を利用する為の船着き場も持っていたそうなので、主屋から川の風景も楽しめたのかもしれない。
また敷地内にある「藍蔵」はカフェ、ショップとして運営されており、吉田家住宅のエントランスでも藍染のアイテムが販売されていました。藍染めちゃくちゃいいなあ…と思いながらちょっとこの時は値段見て手が出なかったけど…。次回訪れた際には買いたい。買えるようになっていたい。
(2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR徳島線 穴吹駅より3.5km(徒歩40分)
穴吹駅より市営バス「道の駅 藍ランドうだつ」バス停下車 徒歩2分(1日3往復のみ。詳しくはこちら)
〒779-3610 徳島県美馬市脇町大字脇町53 MAP