養念寺烏が池庭園Yonen-ji Temple Garden, Nagoya, Aichi

尾張徳川家と縁深い寺院に作庭され、江戸時代より尾張の名園として知られた通常非公開の庭園。

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養念寺烏が池庭園について

【通常非公開】
「養念寺」(ようねんじ)は名古屋で比較的風情ある町並みの残る「文化のみち」エリア(白壁・主税・橦木町並み保存地区)から程近くにある寺院で、江戸時代に作庭され尾張の名園として知られた“烏が池庭園”の遺構が残ります。
普段は非公開で、秋の寺院特別公開や年に1回程度開催されている“烏が池コンサート”など、年に数日のみ公開されます――が、今回はそれ以外の時期に拝観させていただきました。(看板と公式サイト以外の情報が無かったので、過去に寺院特別公開で拝観された方のブログの情報も一部参考にしています)

養念寺の創建は桃山時代。江戸時代には開基の富永家が尾張藩の重臣に仕えたり、檀家の三浦家の娘・宣揚院が三代目藩主・徳川綱誠(江戸幕府将軍・徳川家綱、綱吉の甥)の側室となり後の7代目藩主・徳川宗春を産んだことから、尾張徳川家と縁深い寺院となりました。

境内にある“烏が池”は桃山時代の創建時から残るという古池で、泥土によって池が黒く見えたことからこの名が付けられたとされます。この池を活かした庭園は江戸時代〜明治時代に刊行された『尾張名所図会』にも掲載され、江戸時代には名園として尾張では知られた存在だったそう。
太平洋戦争の名古屋空襲で一度は焼失・荒廃したものの、昭和の終わりに日本庭園学会副会長も務めた沢田天瑞氏によって修復され現在に至ります。
なおその『尾張名所図会』は国立国会図書館のデジタルアーカイブで見られます。養念寺及び烏が池に関する記述はP.39〜40。ていうかこのデジタルアーカイブすごい…真面目に古文やっておけばよかった…スムーズに読めないけど、これは宝探しの為の地図のような記録やで…。

これもこの春にいくつかある「Googleマップで街を眺めていて気になった」ところからなのですが――戦国時代から歴史的には主要な場所であり続けた尾張・名古屋なのだけれど、戦災や都市開発の影響で名古屋の中心地は古庭園があまり無い…名古屋城二の丸庭園と徳川園ぐらいか(と言っても徳川園も基本は昭和期に形作られたもの)…というより古庭園の情報が無い
そんな中で、江戸時代からの遺構が残る点ではとても貴重な庭園です!秋の紅葉の写真もきれいなのでいつかその時期にも見てみたい。

※余談ですがこの後は初めて円頓寺商店街へ。『クラブ円頓寺2019』、楽しかったな〜。“Shangri-La”で泣き笑い、“ゆれる”で感動しながら踊り。

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

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