有名神社に明治時代初めに作庭された、滝石組が見所の池泉回遊式庭園。
靖国神社・神池庭園について
「靖國神社」(やすくにじんじゃ)は明治時代に創建された神社。明治維新や戊辰戦争から始まる日本の内外の戦争における戦没者が祀られており、その性質から外交面でネガティブな話題として取り上げられることも多く――あまり足を運んだことがなかったのですが、「神池庭園」が素晴らしいと聞いて近年初めて?ちゃんと足を運びました。
社殿の奥にある池泉回遊式庭園「神池庭園」は明治時代の初め(神社の創建当初)に作庭されました。現在の姿は日本庭園研究会・吉河功さんを責任者とした平成年代の復元を経た後のものですが、護岸の石組や庭園奥の滝石組が素晴らしい。また「桜の名所」として知られる靖国神社の中でも、この庭園の周囲には紅葉が多く秋には彩りが。
そしてその庭園を囲むように、戦前〜昭和中期に造られた行雲亭、洗心亭、靖泉亭という3つの茶室があります。洗心亭の前庭、露地の作庭は吉河功さん。東京に多くある大名庭園とはまた違った雰囲気を醸していてとても見ごたえある庭園!
東京を代表する神社であるだけあり参道には日本一の大きさの燈籠も置かれ、秋にはイチョウ並木もきれい。また「神門」は平安神宮や明治神宮など近代に数多くの寺社仏閣建築・文化財建築を手掛けている建築家・伊東忠太が設計を担当したものです。
(2017年11月、2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
東京メトロ東西線・半蔵門線 九段下駅より徒歩8分
JR中央総武線・地下鉄各線 市ヶ谷駅・飯田橋駅より徒歩約10分
〒102-0073 東京都千代田区九段北3丁目1-1 MAP