東京駅 石庭“龍虎の庭”Tokyo Station Rock Garden”Ryuko-no-Niwa”, Tokyo

中根金作の孫・中根行宏、中根直紀が東京駅のど真ん中に作庭した、期間限定“虎の児渡し”の石庭。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

東京駅 石庭“龍虎の庭”について

【期間限定公開】
石庭「龍虎の庭」(せきてい りゅうこのにわ)は東京駅八重洲中央口に2020年1月末〜2月中旬に出現した枯山水庭園。作庭は『足立美術館』庭園を手掛けた中根金作のお孫さん・中根庭園研究所中根行宏さん・中根直紀さん。

急な東京出張、庭園を見に行ったりする時間はないかな――と思ってたけどそういえば東京駅で展示されているこの作品を思い出して、帰りに鑑賞しました。「そうだ 京都、行こう。」の2020年冬キャンペーンは石庭推し。その一環で作庭されたもので、公開は2月15日まで。ギリギリの紹介…。

石庭の奥に置かれた妙心寺所蔵の狩野山楽筆による『龍虎図屏風』(国指定重要文化財)の複製を龍として、石で虎を、白砂の中央の砂紋では川を表現した“虎の子渡し”の庭になっているそう。
ちなみに、本家“虎の児渡しの庭”『南禅寺方丈庭園』は昭和年代に中根庭園研究所が調査に携わっていたりします。

石庭、と言っても石に用いられているのは石に見える別の素材(重量制限のある屋上庭園とかに用いられる素材?)。そりゃこれだけの駅の構内に重機入れる訳にはいかないだろうからなあ…。
賛否両論ある気がするんです。「そんな安っぽく見える庭園、作るべきではない、逆に価値を下げる」みたいな意見を言う人とか居る気がする。

でもさ、東京に居て禅の石庭を見る機会ってほとんど無いじゃないですか。首都圏で暮らす大多数の人は「文化財庭園」という場所に足を運んだことがない。その単語も知らないと思う。
都内で本格的枯山水庭園を紹介するとしたら――『玉堂美術館』かな?東京駅から行こうと思うと2時間掛かってしまう。笑。

ショーケース的なものには賛否がつきまとうけど、そういう環境下でこれだけ多くの人の目に触れられる場所に、「そもそも認知度の低い」日本庭園が表現されるってめちゃくちゃ意義あると思うんだよなあ。
それでも殆どの人が通り過ぎていたし――中には若い子が写メ撮っていたりして、本物をどう伝えるかはその先の努力だと思うのです。そこに上から目線はいらない。大衆に晒さないより、晒される中で何をやるかの方が意味がある、と自分は思います。

さて。京都ではこの2〜3月にかけて建仁寺の塔頭『霊源院』にて中根庭園研究所によって庭園の改修が行われ、その模様を拝観することもできるそう。
そしてその庭石として中根庭園研究所も縁深い静岡県新居町の寺院から運ばれた石が用いられます。見に行かねば!

(2020年2月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東京駅八重洲中央口改札出てすぐ

〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9 MAP