東福寺常楽庵庭園・通天橋Tofuku-ji Temple Fumonin Garden & Tsutenkyo Bridge, Kyoto

聖一国師ゆかりの国重文・普門院前に残る、重森三玲作庭の枯山水と江戸時代の池泉庭園。2022年まで修復中。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

東福寺開山堂・普門院庭園・通天橋について

「東福寺」(とうふくじ)は室町時代には三代目将軍・足利義満によって定められた“京都五山”第4位に選ばれ、現在でも国宝の建築が複数残る京都を代表する寺院の一つ。臨済宗東福寺派の大本山。
その開山・円爾(えんに)こと聖一国師をまつる開山堂を含む「常楽庵」(じょうらくあん)は開山堂・昭堂、客殿(普門院)、書院、庫裏、楼門、鐘楼、裏門の7棟が国指定重要文化財。またその庭園は本坊の『八相の庭』と同じく重森三玲により手掛けられています。そして通天橋は京都の有名な紅葉の名所!

これまで何度か訪れていますが、2020年6月に再訪。池泉庭園の周辺のサツキが花を咲かせていた〜という一方で、普門院・書院・裏門の保存修理工事がはじまっていた…!工事は2022年まで。それまでは白砂の広がる枯山水庭園の姿を見ることはできませんが、その白砂の最も隅にあった青石による石組だけ足場の外に残され、見ることができます。

鎌倉時代、摂政や関白をつとめた九条道家(藤原道家)により九條家の菩提寺として創建。当初から京の都最大の伽藍をほこったそうで、その中でも通天橋を渡った先の普門院は聖一国師が住居とされていた場所と言われます。
鎌倉時代の建造物は火災等で焼失しており、「常楽庵」の建造物は江戸時代後期の1820年〜25年頃に建造されたもの。特徴的なのは楼閣風の開山堂・昭堂。“京の三閣(三名閣)”の『金閣』『銀閣』、西本願寺『飛雲閣』…に加える形で“京の五閣”と言われるとか。通称「伝衣閣」(でんねかく)。

L字形に並ぶ開山堂・普門院から眺められる池泉鑑賞式庭園は元は江戸時代中期の作庭と言われる庭園で、昭和年代に台風により荒廃した後に重森三玲によって修復・整備されたもの。
重森三玲が修復した庭園の中には、『志度寺庭園』『龍蔵寺庭園』のようにモロに作風が出ているものもありますが、こちらは(白砂の枯山水とセットで見なければ)そこまで個性が顔を出していない感じ。

開山堂・通天橋の拝観ではその他にも国重文の“愛染堂”なども拝観できます。また東福寺は周辺の塔頭寺院にも重森三玲による庭園が多く残されています。下記の「関連記事」からチェック!

(2012年1月、2015年3月、2016年12月、2018年3月、2020年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR奈良線・京阪本線 東福寺駅より徒歩10分
最寄りバス停は「東福寺道」バス停下車 徒歩10分

〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目 MAP

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