江戸時代初期から肥後熊本藩主・細川家代々愛された大名庭園。築山のもこもこ感に癒やされる―国指定名勝。
水前寺成趣園について
「水前寺成趣園」(すいぜんじじょうじゅえん)は江戸時代初期、肥後熊本藩主の初代・細川忠利により御茶屋として築庭が開始され、細川家代々に作庭も引き継がれていった築山泉水式の大名庭園。国指定名勝。
阿蘇からの湧き水による池泉を中心とし、池泉を取り囲む築山のもこもこ感が他の大名庭園と比べても特徴的。そんな見た目はとてもポップな庭園だと思ってて――個人的に最も好きな庭園の一つ!遠いのにもう何度も訪れてます。
築山の中でもひときわ大きな築山は富士山を、そして庭園全体では東海道五十三次の風景を表しているそうです。また園内には明治時代に細川家の歴代藩主を祀った出水神社が創建され、現在のこの庭園は出水神社の神苑にあたるそう。この広い庭園(境内)には能楽殿や、かつて京都御所内にあり、大正年代に移築された「古今伝授之間」も建ちます。
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2016年の熊本地震後、一時的に池の水が湧かなくなった…という報道もありましたが、2016年12月に再訪した時には水がある状態に戻っていました。2018年の訪問時にもちゃんと水が張られていて多くの観光客が訪れていました。
――ただ入場者数は減少傾向にあるそうで、ピーク時の数分の一、熊本城の1/4程度とのこと(そんなに差があるのは市街地から離れているから…?と言っても市電で15分程度なので言う程遠くはない)。高松の「栗林公園」と同じく「日本三名園」に劣らない大名庭園の一つだと思っているので、より多くの人に愛されてほしい庭園。なお冬場よりは芝生が青く染まる春〜秋が美しく見えます。あと地元の方は「水前寺公園」と呼ぶ方が多い気がする。
(2010年2月、2015年10月、2016年12月、2018年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)