“能登平家の里”のもう一つの国指定名勝。日本海の荒波により形成された奇石群と“窓岩”。
曽々木海岸・窓岩について
「曽々木海岸」(そそぎかいがん)は能登半島の北部分の日本海に面した景勝地で、国指定名勝および国指定天然記念物になっています。その景色は東山魁夷によって奈良の世界遺産『唐招提寺』の障壁画として描かれました。
2020年10月、約6年半ぶりに能登半島・輪島へ。国指定名勝の2つの庭園、『上時国氏庭園』、『時国氏庭園』の近くには更にもう一つ国指定名勝があります。それがこちら。写真見直すと6年前にも立ち寄ってたみたいなんだけど、掲載していなかったので紹介。
約1500万年前の海底火山の噴火によって形成されたと言われるこの海岸。主に“流紋岩”によるこの岩盤が長年の日本海の荒波により浸食され、海岸沿いでは数多くの奇石が見られます。
時国氏庭園、上時国氏庭園、南惣美術館の庭石にもちょいちょい奇石が混ざっていたけど、それはこの土地柄が反映されてのこと。今は採取できないだろうけど…海岸の石垣にも奇石が使われてたりするので面白い。見ごたえある。
代表的な景色が“窓岩”。デルタがモチーフのマーク…Reebokのロゴのような、中央に穴が空いた奇石。近づけないので小さな穴のように見えるけど、実際は縦に2mの大きさがある穴なんだそう。この穴に夕陽が映り込む姿が絶景。
そしてもう一つ…窓岩から1km程先の、珠洲市との境界にある“垂水の滝”も代表的な景観。…なんだけど、今回それは知らずに離れてしまった…。冬、特に厳冬期には海岸を覆う白い“波の花”が風物詩の一つ。冬にあえて奥能登へ行く方はぜひ。
(2020年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
輪島駅前より路線バス「曽々木口」バス停下車 徒歩10分
輪島駅前より約20km(電動レンタサイクルあり)
〒928-0206 石川県輪島市町野町曽々木45-1 MAP