宗安寺庭園“彼岸白道の庭”Soanji Temple Garden, Hikone, Shiga

石田三成の佐和山城や羽柴秀吉の長浜城御殿を伽藍とする、井伊直政の正室ゆかりの寺院の庭園“彼岸白道の庭”。

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宗安寺庭園“彼岸白道の庭”について

「弘誓山 天白院 宗安寺」(そうあんじ)は城下町・彦根のメインストリート“夢京橋キャッスルロード”沿いにある浄土宗の寺院。関ヶ原の戦いで敗れた武将・石田三成の居城『佐和山城』から移築された山門(赤門)や羽柴秀吉の居城『長浜城』より移築された本堂が彦根市景観重要建造物となっているほか、庭園“彼岸白道の庭(白露の庭)”があります。2020年11月に初めて拝観しました。

元は室町時代、全国に足利尊氏により創建された「安国寺」の一つだった宗安寺。“徳川四天王”井伊直政がいっとき上野国に入った時に正室・東梅院が父・松平康親の菩提寺とし、直政が彦根城主になったことに伴い彦根に移転。1701年(元禄14年)の大火では“赤門”だけが焼け残り、長浜城の附属御殿が移築され本堂となったのは翌1702年。
滋賀県指定文化財の御本尊・阿弥陀如来立像は大坂夏の陣の際に大坂城から持ち出された淀君の念持仏。大坂夏の陣で討死した木村重成の首塚や彦根藩家老・長野氏の菩提寺でもあります。

境内の奥、書院からは枯山水庭園と枯池の庭園と二つの庭園が眺められます。それぞれ浄土宗の“二河白道”(にがびゃくどう)の教えを表現した庭園「彼岸白道の庭」で、名付けたのは浄土宗大本山の京都『百万遍 知恩寺』の執事長・佽誉善信。庭園に使われている白砂利(アルゼンチンの石・アズールシュロ)が月夜には照らされ白玉の露のように見えることから“白露庭”とも呼ばれます。

作庭時期など庭園に関する詳細は不明…とのことで(アルゼンチンの砂などは現代のものだと思うけど、枯池の方の庭園は江戸時代の米原・長浜あたりの庭園と似た特徴があるように感じる)、命名した執事長の名前から年代がわかるかな…と思ったけど情報が出てこず…。何かまたわかったことがあったら追記。

もう一つ、庭石や石造物が好きな人に。本堂前にある石灯籠は昭和の石像美術の第一人者・川勝政太郎さんによる設計で、京都の柴田石材店の加工により作られたもの。こうした昭和の石造物も、100年後には文化財的価値を生んでいるのかも。

(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR琵琶湖線 彦根駅より徒歩20分弱(駅付近にレンタサイクルあり)
彦根駅より路線バス「夢京橋キャッスルロード」「本町キャッスルロード」バス停下車 徒歩1分

〒522-0064 滋賀県彦根市本町2丁目3-7 MAP