松浜軒庭園Shohinken Garden, Yatsushiro, Kumamoto

肥後熊本藩の筆頭家老で八代城主・松井家が江戸時代初期に築庭した大名庭園で、花菖蒲の名所。国指定名勝。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

松濱軒(旧熊本藩八代城主浜御茶屋)庭園について

「松濱軒」(しょうひんけん)は肥後熊本藩の筆頭家老であり、三代目の八代城主であった松井直之公が江戸時代初期(1688年)に造った御茶屋。その池泉回遊式庭園が「旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園」として国指定名勝となっています。居城であった八代城跡からは徒歩4、5分の距離。

松浜軒の築造当初はすぐ裏手まで球磨川が達しており、その浜辺に加藤清正が植えたという松林が茂り、その先に八代海や雲仙がのぞめるというロケーションだったそう。そのため通称「浜のお茶屋」と呼ばれました。
現在は松浜軒から球磨川の一番近い地点まで1km以上あるのでそうした借景の面影はありませんが(その埋立事業を行い領地を広げたのも八代領内の施策なのですが)、庭園は現在も広大な敷地をほこる大名庭園になっており、園内のゆるい築山やその石組、また州浜や石橋の姿からは京都の名園「桂離宮」との類似性(影響)も伝えられます。

今回の2度目の訪問は12月になってしまったので全然見頃ではないのですが……この庭園の一番の見頃は初夏。特に6月上旬には約5,000本ともいう肥後花菖蒲が池を埋め尽くすほど見頃となり、多くの人が訪れるそうです。それ以外にもカキツバタや蓮など、やはり5月〜7月頃が見頃の花が多そう。
庭園越しに眺める2階建ての書院(江戸初期に築造・明治初期に増築)建築もかっこいいのですが、庭園自体が書院座敷から眺めることに主眼を置いて造られたものとされ――花菖蒲の見頃の時期には座敷も開放される?(イベントが行われる?)ようなので、いつかその時期にも来たいなあ。

松井家は江戸時代初期に小倉城主から熊本藩主となった細川藤孝(幽斎)・忠興(三斎)の頃からの主要家臣であり、八代城主となって以降は明治の廃藩置県まで八代の地を治めました。松濱軒には松井家の家宝を展示する資料館や展示室がいくつかあり、中には宮本武蔵による品なども必見ポイント!

(2015年9月、2018年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR鹿児島本線 八代駅より徒歩約30分(肥薩おれんじ鉄道・八代駅にレンタサイクルあり)
八代駅及び九州新幹線 新八代駅より路線バスあり。「検察庁・法務局・市立博物館前」下車すぐ。

〒866-0865 熊本県八代市北の丸町3-15 MAP