詩仙堂庭園Shisendo Temple Garden, Kyoto

徳川家康にも仕えた武将&文人・石川丈山が自らの邸宅に作庭した枯山水庭園はサツキや紅葉の名所。国指定史跡。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

詩仙堂丈山寺について

「詩仙堂」(しせんどう)は安土桃山時代〜江戸時代初期の武将&文人・石川丈山が自邸として建立した山荘。現在は「六六山 丈山寺」(じょうざんじ)という曹洞宗の寺院となっています。
2020年6月、拝観再開初日に約2年ぶりに訪れました!庭園前の絨毯が前回と異なり、ソーシャルディスタンスのために交互に敷かれていたのですが、市松模様みたいで良いデザインだなぁって思った…。

三河国に生まれた石川丈山は代々徳川家(松平家)に仕えた家柄で、徳川家康の部下として関ヶ原の戦いや大坂夏の陣にも参戦。大坂夏の陣の後、33歳で武士を引退。その後は儒学を学び、文人としての評判のみならず、京都では国指定名勝となっている『渉成園』『酬恩庵(一休寺)庭園』、同じ洛北の『蓮華寺庭園』の作庭に関わったと言われます。

そして1641年(寛永18年)、丈山が59歳の時に隠棲のために造営したのが詩仙堂。なお当時の正式名称は「凹凸窠(おうとつか)」だったとのこと。これは“でこぼこした土地に建てた住居”という意味だそうで、建物から回遊式庭園を散策するとなるほど、と思う。
冒頭の枯山水の向こうにある回遊式庭園が整備されたのは戦後だそうですが、茶室“残月軒”、坐禅堂“十方明峰閣”があるほか、今回の初夏は花菖蒲や紫陽花の姿が、そして秋には紅葉が楽しめます。

凹凸窠の中心“詩仙の間”から眺める枯山水庭園は、石川丈山自身によって作庭されたもので、現在も白砂には丈山が“凹凸窠十境”の中にも見立てた“洗蒙瀑”“流葉ハク”という小川の模様が描かれています。そして目の前にはサツキ・ツツジの刈込み。サツキの花が咲く季節に訪れたいと思っていてーー少しだけ花が残っていてくれていた。
またその先には紅葉林が広がり、秋には紅葉の名所としても人気。

そして建物内には狩野探幽によって描かれた中国の詩人三十六人の肖像画と石川丈山による詩“三十六詩仙”の額が掲げられています。この人物のセレクトには丈山は林羅山とも意見を交わしたそう。その他にも丈山の書による扁額や書、あとイギリスのチャールズ皇太子と故ダイアナ妃が訪れた際の写真も展示されています(堂内は撮影禁止)。
また例年、丈山の命日の後の5月25日~27日には普段展示されていない遺品も公開する『丈山翁遺宝展』も開催。その頃は今回よりサツキも見頃かも。今後も定期的に訪れたい庭園!

(2014年12月、2018年3月、2020年6月訪問。訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

叡山電鉄 一乗寺駅より徒歩12分
最寄りバス停は「一乗寺下り松町」バス停下車 徒歩6分

〒606-8154 京都府京都市左京区一乗寺門口町27 MAP