世界農業遺産“能登の里山里海”および日本を代表する棚田景観。秋にはライトアップも。国指定名勝。
白米の千枚田について
「白米千枚田」(しろよねせんまいだ)は世界農業遺産“能登の里山里海”を代表する棚田景観で、国指定名勝。日本海から駆け上がる斜面に沿って造られた約1,000枚の田んぼ。棚田としてはこの『白米の千枚田』と『姥捨の棚田』の2箇所のみが国の名勝です(2020年現在)。
2020年10月、約6年半ぶりに能登半島・輪島へ。前回と同じく輪島駅(道の駅)でレンタサイクルして、能登半島の北部の海岸線に沿った国指定名勝・庭園を巡りました。まずは輪島の中心部から約10kmの白米千枚田。この景観、大好き!
遅くとも江戸時代初期の寛永年間にはこの地に棚田での稲作が行われており、幕末~明治時代はじめには現在も見られる棚田が完成。その景観は地元の古謡にも歌われます。
その立地(地形・地質)による影響なのか、意図してデザインされたものなのか、一つ一つの水田はさほど大きくない(小さい)のが特徴。それゆえこの千枚田では農業用機械の利用条件も限られ、昔ながらの伝統農法で現在も米栽培が行われているそう。
その伝統的な景観や農法を守るための“棚田オーナー制度”も。毎年200組限定でマイ田んぼを所有し、田植え・収穫に参加することも。その200組は例年埋まっている…?ようですが、名誉会員には俳優・山﨑賢人に歌手・水木一郎、漫画家・ちばてつや、さいとう・たかを、永井豪に、小泉純一郎・小泉進次郎親子も名を連ねます。
初めて訪れた時は5月だったので一面の水田やサンセット日本海&棚田の絶景が見られたけど、今回は収穫後。収穫を終えた秋~冬にかけては例年棚田ライトアップ“あぜのきらめき”が行われます。この日はその初日で準備中。自転車の返却とバスの時間の都合上見ることはできなかったけどいつか見たい。
※なおレンタサイクルは1日を越えての利用も可能なので、輪島に宿さえ取っていればレンタサイクル利用のまま“あぜのきらめき”を見ることは可能。夜に細い海岸線を自転車で走るのはちょっと怖いかもだけど。観光パンフで若い女性がレンタサイクルで千枚田に訪れてるけど、電動とはいえアップダウンがけっこうあってまあまあハードな道のりかとw
(2014年5月、2020年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
輪島駅前「道の駅 ふらっと訪夢」より路線バス「白米千枚田」バス停下車 徒歩3分
輪島駅前(ふらっと訪夢)より約10km(電動レンタサイクルあり)
〒928-0256 石川県輪島市白米町99-5 MAP