心蓮社庭園Shinren-sha Temple Garden, Kanazawa, Ishikawa

重伝建地区『卯辰山山麓寺院群』に位置する寺院に残る、苔の美しい江戸時代初期の庭園。金沢市指定名勝。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

心蓮社庭園について

「心蓮社」(しんれんしゃ)は国の重要伝統的建造物群保存地区「卯辰山山麓寺院群」に位置する寺院で、江戸時代初期に作庭された庭園が金沢市指定名勝となっています。金沢市内に武家屋敷が残されている寺島蔵人の墓所も。

金沢を代表する観光地の景観としても大変賑わっている「東山ひがし茶屋町」。そこから歩いて5〜10分程の場所に位置する『卯辰山山麓寺院群』は加賀藩3代藩主・前田利常が江戸時代の初期に整備した寺町で、卯辰山の麓の斜面に約40もの寺社が立ち並び歴史的景観を残しています。
何度かその町並みを通っていますが――ひがし茶屋町からも地続きで辿り着く古い町並みなのだけど、観光客はほぼ皆無という印象。同じ寺町でも「にし茶屋町」側の『寺町寺院群』の方はまだ観光客を見掛けるんだけど。

なのでこのお寺さんも観光化はされていなさそうな感じで…自分も意識してこの「心蓮社」に訪れたのは初めてでした。ちなみに知ったきっかけは先日掲載した『松風閣庭園』から、それ以外の金沢市指定名勝の庭園ってどこなんだろう?と思ったところから。なお「社」がつくけどお社じゃなくてお寺。

江戸時代初期に創建したのちすぐにこの寺町の整備に伴い現在地に移転。現在も残る築山泉水式の書院庭園は作庭されたものと言われ、湧水池を活かし「めでた造り」と言われる遠州流庭園――「めでた造り」ってワードは初めて見たけどどういうことなんだろう…?
この地域の庭園はやはり苔が美しくて。築山に張り付いた苔に加え、生育が最北限と言われるツクバネガシ、そしてタブノキ、ヒサカキ、ツバキなどが斜面に立ち並ぶ――全般的に濃い緑の庭園。

なお庭園は墓地の方からまわって自由に拝観可能でしたが、建物内はご住職がいらっしゃる際のみ拝観可能。平安時代の作という国指定重要文化財「絹本著色阿弥陀三尊来迎図」を寺宝として所蔵されているそうなのですが、それは建物内部の見学の際に見られるのかなあ…?(不明なので、ご希望される方はお寺の方に確認してみてください)。
ちなみにすぐお隣の「光覚寺」にも素敵そうな池泉式の庭園が残っているのですが、こちらは見学できなさそうだった…本堂と墓所付近からの写真のみ備忘録として。今後公開に至れば金沢観光の穴場的場所になれるかも…。

(2019年3月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR北陸新幹線 金沢駅より約2km(徒歩25分・市内各所にレンタサイクルあり)
金沢駅より路線バス「森山」バス停下車徒歩2分

〒920-0816 石川県金沢市山の上町4-11 MAP