旧篠原家住宅

Former Shinohara Residence Garden, Utsunomiya, Tochigi

JR宇都宮駅からすぐ!国指定重要文化財や日本遺産にも構成された銘石“大谷石”造りの貴重な大型町家建築と、江戸時代の面影残す枯山水庭園。

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旧篠原家住宅について

「旧篠原家住宅」(きゅうしのはらけじゅうたく)はJR宇都宮駅から徒歩5分とすぐ近く、奥州街道沿いにある国指定重要文化財の邸宅/商家建築。明治時代に建てられた主屋/新蔵が国指定重要文化財で文庫蔵、石蔵が宇都宮市指定有形文化財。主屋から眺められる枯山水庭園があります。

宇都宮市の中心部の大部分が被災した、太平洋戦争:宇都宮大空襲の被害を免れた貴重な古建築であり、かつ日本遺産『大谷石文化』を構成する、大谷石をふんだんに使われた貴重なたてものがこちら。

まずは篠原家の歴史について。江戸時代後期から宇都宮城下、現在の奥州街道沿いに居を構え醤油醸造業や肥料商を営み、明治時代~大正時代には栃木県を代表する豪商となりました。屋号は「堺屋」。

現在も残る建築(主屋/新蔵)は1895年(明治28年)に建てられたもの。太平洋戦争の空襲で一部は焼失し、江戸時代当時の建築は無いものの、主屋は関東に現存する中では有数の大型蔵造店舗/大谷石による貴重な町屋建築…といった価値が認められ、石蔵(新蔵)とともに国の重要文化財に指定されました。平成年代に入り宇都宮市に寄贈され、1997年(平成9年)より一般公開開始。

建物の奥には枯山水庭園があります。館内の江戸時代当時の復元図にもその姿を確認できる古庭園。昭和時代(1964年)に奥州街道の拡張によって7メートル曳屋された際に、残念ながら(?)その分庭園が縮小されたそうで、現在は座敷から見て横長な庭園になっています。ただし大きな石灯籠などの石造物/庭石や枯山水は当初の庭園から受け継がれているもの。

なお庭園の背後に見える石塀も大谷石による石塀で、この庭園にとっては重要な価値を持つもの。宇都宮観光のはじめにぜひ立ち寄ってみて。

(2015年7月、2023年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東北新幹線・東北本線 宇都宮駅より徒歩5分
宇都宮ライトレール(LRT) 宇都宮駅東口より徒歩8分

〒321-0966 栃木県宇都宮市今泉1丁目4-33 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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