新藤氏庭園Shindo-shi Garden, Ashikaga, Tochigi

足利の国登録名勝の一つ。国内でも他に例を見ない高低差――“深さ”が圧巻の池泉回遊式庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

新藤氏庭園について

【通常非公開】
「新藤氏庭園」(しんどうしていえん)は足利市に3つある国登録記念物(名勝地)のうち1つ。現在も個人の住宅であるため通常非公開ですが、2018年の「足利の文化財一斉公開2018」で2年ぶりに公開されたので見てきました!

江戸時代から足利で織物業を営んでいたという新藤氏の邸宅に明治時代末期に造られた池泉回遊式庭園。…ただ池泉回遊式庭園と言っても、この面積でここまでダイナミックに高低差のある庭園はこれまで見たことがなかった。写真で「高低差がある」ことは認識していたけど実際に見ると圧巻!(5メートルと言われてもピンと来ないけど目の当たりにすると「この構成すげえ」という感想ばかり浮かびました)

邸宅自体がちょっとした台地の上に建っていて、入場門はその台地のふもと。なので外からはここまでの段差があるとは感じられないのですが。実際に中に入ると、その台地を掘り込んで造られたような庭園が現れます。

これはすげええええと感じたポイントを箇条書きにすると、

  • ・個人の住宅で、かつこの面積でここまで高低差のある庭園は今まで見たことがない
  • ・ダイナミックに積み重なった岩や水の流れは、渓谷のような景勝地を表現しているように思える
  • ・更に台地の上にある邸宅の2階から庭園を眺めると、その「深さ」がすごい
  • ・ここまで「高低差」で変わる景色を楽しむ庭園はこれまでなかった
  • …という点でしょうか。中腹にある四阿からの景色はまた趣が違い、池の底から高さのある滝口を眺めると深山幽谷の世界観を味わえる――。

    足利のほか2つの国登録名勝と類似性があると思いきや、全然違う(類似性があるとすると岩の多さぐらいか…)。むしろ印象が近いのは栃木県名勝「行道山浄因寺」を登った時の風景かも――。主屋(離れ)からは庭園の深さも印象的ですが、遠くの山並みも見渡すことができて本当に素敵な場所だった。2018年最も印象に残った庭園の一つ!

    ・・・・・・
    今回の足利文化財一斉公開ではこの「新藤氏庭園」がメインビジュアルにも使われ、推し会場の一つだったようなので多くの人が訪れていました。
    ちょうど紅葉もきれいな季節でもありましたが、別の花が咲く季節にも見てみたいな(文化財一斉公開イベントは例年秋に行われているようなので、難しいかもしれませんが…)。あと今回は快晴で写真は影も多いので、曇りの日や少し日が下がった時間にもまた見てみたい…。

    (2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

    アクセス・住所 / Locations

    JR両毛線 山前駅より徒歩約10分(スポーツクラブ山前が目印)
    JR両毛線 足利駅・東武東上線 足利市駅より約5km(観光案内所にレンタサイクルあり)
    足利市駅より路線バス「山前小前」バス停下車 徒歩5分(本数少ない)

    〒326-0846 栃木県足利市山下町1281 MAP