日蓮聖人の直弟子・日傳上人が鎌倉時代に開いた“身延山最古の宿坊”の池泉鑑賞式庭園。
志摩坊庭園について
「要行院 志摩房」(ようぎょういん しまのぼう)は身延山こと日蓮宗総本山・久遠寺の塔頭寺院であり、“身延山最古の宿坊”とされます。
2019年夏に初めて身延山を訪れました!主な目的は夢窓疎石作庭の庭園と伝わる『覚林坊庭園』だったのですが、同じ“東谷”という通りにある志摩房さんにも小さいながら池泉鑑賞式の庭園があります。
庭園自体はこじんまりだけど、鎌倉時代に日蓮聖人が身延山に入った翌年の1275年にこのお坊も創建。開いたのは日蓮の直弟子・日傳上人。覚林坊の創建や久遠寺が現在地に移転する200年も前のこと。
日傳上人は元は富士川町にある『小室山妙法寺』の住職を務めていたそう。そちらも昔は大寺院だった――とのことだけど、地図で見ると現在も妙法寺周辺には幾つか寺社仏閣が点在するんですね。気になるエリア。
時を経て江戸時代後期に『秀悦坊』(廃寺?)があった現在地に移転。平成11年に本堂を改築されたそうで、本堂の脇に池泉庭園があります。ツツジや枝垂れ桜などなど春に見頃を迎える花木や、アジサイ・イロハモミジなどなど。身延山で庭園のある宿坊を探していたらここがいいかも。
ちなみに同じ通りには国登録有形文化財となっている『いさご屋旅館』も。身延山、次回は泊まりに訪れたい!
(2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR身延線 身延駅より路線バス「身延山」バス停下車 徒歩5分
JR身延駅より約4.5km(レンタサイクル無し。あったら丁度良い距離なのだけど…)
〒409-2524 山梨県南巨摩郡身延町身延3543 MAP