芝公園 もみじ谷庭園Shiba Park Momijidani Garden, Minato-ku, Tokyo

東京の新・紅葉の名所へ。“日本初のランドスケープデザイナー”長岡安平が作庭した庭園は、現代では東京タワーを借景に。

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芝公園 もみじ谷庭園について

「芝公園」(しばこうえん)は東京タワーを背後にのぞむ都市公園で、『上野公園』等とともに明治時代に開園した東京最古の公園の一つ。その一角にある『もみじ谷』“日本初のランドスケープデザイナー”とも称される近代の造園家・長岡安平の作庭。

京都の“”と比べると人物としては知名度が低い――けど実績だけ見ると間違いなく近代日本を代表する作庭家のひとり・長岡安平。
氏の実績に記されているのを見て以来ずっと訪れたかった場所で、「都心だしすぐ行けるじゃん」と最初は思ったのですが…。このもみじ谷、2017年以降解体修復事業が進められており、再度その姿を現したのは2020年。なので東京在住だった2019年までに見ることはかなわず、2020年もコロナ禍で訪れられず…2021年夏に初めて訪れました!

まずざっくり芝公園の歴史について。1873年(明治6年)の“太政官布達”により開かれた日本で最初の公園の一つで、歴代の徳川家ゆかりの江戸を代表する寺院『増上寺』の旧境内地をその前身とします。
その後も戦災被害など紆余曲折あり、現在は「芝公園」とひとことで言っても都立芝公園、区立芝公園、プリンスホテルによる“プリンス芝公園”と幾つかのエリアに分かれている。

長崎・大村藩出身で、同郷の楠本正隆に伴って楠本が新潟県令になると新潟へ、東京府知事になると東京へと移った長岡安平。芝公園は東京府職員・東京市職員として長年担当、自宅“長柏園”も芝公園内に設けたほどの思い入れをもった?場所でした。

この“もみじ谷”は江戸時代から紅葉山と呼ばれた場所でした(なので東京タワーは紅葉山の上に建っていることになる)。明治時代のはじめには料亭“紅葉館”も開館され、その後1906年(明治39年)に公園として改修。
その中心的存在が落差10メートルにも及ぶ“もみじ滝”。平坦な場所に作庭された庭園が多い江戸・東京における随一の滝で、武蔵野台地の最東端の崖線という地形が生んだ元の滝を活かしながら、二段の滝や滝壺、落ちた後の流れや樹木で“深山幽谷”な景を演出。

(※ただ訪れた日はちょうど下流で浚渫工事をしていたからか?水が流れていなかった…普段は流しているのかな。また見に行かねば…。)

現在見ても迫力がある“もみじ滝”ですが、戦災の影響や実生木の成長によってその石組は何度か崩壊。その度に補修は行われていましたが、2017~2020年にかけて日本庭園協会・龍居竹之介名誉会長の監修の下で完全な復元工事が行われました。都市公園の一部だけど文化財庭園のような体制!

今回は水が流れていなかったこともだけど、新たに植えられたモミジが馴染んでくるのも数年後だと思うので。また東京へ行く時立ち寄りたい。あと東京タワーがちゃんと見える写真を収めたい…。

(2021年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅より徒歩8分
都営地下鉄三田線 芝公園駅・御成門駅より徒歩10分
東京メトロ日比谷線 神谷町駅より徒歩11分
都営地下鉄浅草線 大門駅より徒歩13分
JR山手線・京浜東北線 浜松町駅より徒歩15分強

〒105-0011 東京都港区芝公園4丁目3-25 MAP