日本100名城に選定された久保田藩主・佐竹氏の居城。作庭者は明治〜大正期を代表する造園家・長岡安平。秋田市指定名勝。
千秋公園(久保田城跡)について
「千秋公園」(せんしゅうこうえん)は、江戸時代に久保田藩(秋田藩)の中心で久保田藩主・佐竹氏の居城だった城郭「久保田城」の敷地に造られた近代公園。廃藩置県後の明治時代に「千秋公園」として一般に開かれ、公園の設計・作庭者は明治〜大正期を代表する造園家・長岡安平が担当。秋田市指定名勝で、久保田城は日本100名城にも選定されています。
二の丸に造られた池泉回遊式庭園「胡月池」の前にはつつじ山があり、ツツジの名所として晩春にはカラフルな庭園になるようです(日本庭園としての一番の見頃はその頃?)。
当時から天守閣は無かったものの多くの櫓が存在していたとされ、冒頭の写真に映る「本丸新兵具隅櫓(御隅櫓)」は平成年代に入り復元されたもの。現在は資料館および展望台として公園のシンボルになっています。
御隅櫓の付近には昭和年代に造られたという茶室「宣庵」があり、茶室前にもその前にも池泉観賞式の茶庭があります。見どころは船形の手水鉢で、これは加藤清正により大坂城に寄贈され、その後石田三成から佐竹家に贈られた…という歴史を持つそう。
そのほか、花菖蒲やカキツバタの咲く「あやめ園」、彌高神社や秋田神社という寺社仏閣、そして元々城内だった場所に「秋田市立佐竹史料館」が建つなどさまざまな歴史スポットの楽しめる公園です。
(2018年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Access
JR秋田新幹線 秋田駅より約2.5km(駅周辺にレンタサイクルあり)
秋田駅より路線バス「からみでん」バス停下車 徒歩4分
〒010-0876 秋田県秋田市千秋公園1-39 MAP