成巽閣庭園Seisonkaku Villa Garden, Kanazawa, Ishikawa

『兼六園』に隣接する加賀藩主・前田家の御殿。国指定名勝の3つの庭園“飛鶴庭”“つくしの縁庭園”“万年青の縁庭園”。

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成巽閣庭園“飛鶴庭”“つくしの緑庭園”“万年青の緑庭園”について

【“飛鶴庭”のみ要事前予約】
「成巽閣」(せいそんかく)は日本三名園で有名な『兼六園』とも繋がっている、加賀藩13代目藩主・前田齊泰が母・眞龍院(鷹司隆子)のために造営した御殿。壮大な御殿が国指定重要文化財(旧国宝)で庭園が国指定名勝となっています。2021年6月に4年ぶりに訪れたのでその時の写真を更新。

兼六園と繋がっている…というか、元々は両者ともに前田家のもの。その後公有化された兼六園に対し、この成巽閣は加賀前田家にまつわる文化財・史料を保存する公益財団法人により運営。
別組織の所有になるので兼六園からは別料金が掛かりますが、加賀百万石・前田家の貴重な豪壮なお屋敷は一見の価値あり!

建立されたのは江戸時代末期の1863年(文久3年)。兼六園の歴史の中にも登場する“竹沢御殿”から一部の部屋(謁見の間・鮎の廊下)を移築しながら、新たなお屋敷“巽御殿”として完成。
明治時代に入り、眞龍院が亡くなられた後の1874年(明治7年)に“成巽閣”に改称、皇太子時代の大正天皇をお迎えするなど格式高い迎賓施設として用いられました。建物内は撮影禁止なのですが数寄屋風書院建築の最高峰の一つとも感じる…。

“つくしの緑庭園”“万年青の緑庭園”“飛鶴庭”の3つの庭園によって国指定名勝『成巽閣庭園』は構成されます。当初は飛鶴庭のみ国の名勝、前2つは石川県指定名勝でしたが、2017年に前2つも国名勝に追加指定。そして、前2つは常時公開ですが“飛鶴庭”は期間限定&要予約なので要注意!

■つくしの縁庭園(1・4~9枚目)
柱のない広い廊下“つくしの緑”から眺められる庭園。元は能舞台があったスペースに明治時代に作庭。
4年前に訪れた時も中央に配されたクロマツ、右手にある五葉松、そして水の流れが印象的な庭園だと感じていたけど、今回(2021年)は苔もよりきれいになっていた。ドウダンツツジやモミジの姿もあるので、紅葉期にはよりカラフルさを味わえそう。

■万年青の縁庭園(10~12枚目)
正門(玄関)への通路を挟んで“つくしの縁庭園”と同じ並びにある中庭。寝室だった“亀の間”に面する庭園で、先の庭園とイメージや樹種(クロマツ・五葉松)は近いけど、キャラボクの古木によって亀を表現した、深みが感じられる庭園。

■飛鶴庭(13~17枚目)
そして成巽閣の中で最も古いのが飛鶴庭(ひかくてい)。“巽御殿”が建立された際に合わせて作庭された庭園で、こちらと茶室“清香軒”・“清香書院”は期間限定・要事前予約での特別拝観になります。

兼六園からの通用門(赤門)の受付左手側に見える水の流れ、これがもうこの庭園の一部。この水流と苔の平庭を組合わせた茶庭で、時代は違うけど印象は三代目藩主・前田利常ゆかりの国指定名勝『那谷寺庫裡庭園』に近い。

露地庭が茶室の軒の中に食い込んで作られているのが積雪地帯ならではの特徴(『喜多記念館』など、この特徴は加賀地方の他の屋敷でもある)。

また成巽閣の前庭の一角にある通常非公開の茶室『三華亭』(石川県指定文化財)は、東京の『前田家本邸』(前田家駒場本邸)より昭和年代に移築されたもの。前庭からの屋敷の姿とあわせてチェック!

(2011年3月、2017年5月、2021年6月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR北陸新幹線 金沢駅より徒歩35分(市内各所にレンタサイクルあり)
金沢駅より路線バス「県立美術館・成巽閣」バス停下車徒歩1分

〒920-0936 石川県金沢市兼六町1-2 MAP