清爽園Seisoen Garden, Kumamoto

熊本城の二の丸への登城口、新一丁目御門跡付近に明治時代に作庭された池泉回遊式庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

清爽園について

「清爽園」(せいそうえん)は特別史跡「熊本城」の二の丸の入り口にある池泉回遊式庭園で、かつてここには熊本城の正面登城口であった新一丁目御門があったとされます。
※Googleマップでは「網櫓跡」ともあるけど、この櫓の情報は全然出てこない…

この庭園は熊本市内に複数残る肥後藩・細川家にゆかりのある庭園と異なるルーツを持っている庭園で、明治時代の始めに西南戦争を終えた熊本鎮台の将兵により、戦没者をまつる記念碑がこの場所に建立されました(園内には現在も碑が残ります)。この庭園はそれに関連し作庭が始められたもの。

東京・乃木坂や乃木神社の由来の人物でもある乃木希典(後の陸軍大将)の呼びかけにより、江戸時代までは加藤清正や細川家など熊本藩主の大名屋敷だった「花畑屋敷」からの庭石の払い下げを受け、現在の庭園が完成。(…と言った点では細川家と関連していなくもない)
その後荒廃した時代もあったそうですが、昭和初期に地元の方に整備されて以降は現在のようなきれいな姿を保っているそうです。

もともと、熊本市には『水前寺成趣園』という国内随一の素晴らしい大名庭園がありますが、それ以外の日本庭園の情報ってあまり無いなあと思っていて。 細川家は江戸の下屋敷にも素晴らしい庭園を残す程なのだから、熊本にももっと庭園が残っていても良いはず――と思っていて、その一つが2016年末に足を運んだ『釣耕園』(細川家の御茶屋に造られた庭園)。

その釣耕園から市の中心部に戻っている最中にたまたま通り掛かって知った庭園がこの清爽園。2018年の末に2年ぶりに訪れましたが、石橋の前後に“地震被害のため立入禁止”とカラーコーンが建てられている姿は2年前と変わらず――そしてこの登城口から進んだ先には熊本城の石垣復元用の石が数多く並べられていました(これはこれで圧巻!)。
清爽園は普通に熊本観光しているとあまり通り掛からない場所だと思いますが、熊本城内の一つのスポットとしても興味深い場所だし、旧市街地の町並みからも近い場所なのでぜひ訪れてみて!

ちなみに「清爽園」からほど近くには、東京『清澄庭園』の「涼亭」や川越の国名勝庭園『旧山崎家別邸庭園』を手掛けている近代の建築家・保岡勝也によるレトロ建築『長崎次郎書店』もあります(13枚目)。国登録有形文化財。

(2016年12月、2018年12月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

熊本市電 蔚山町駅より徒歩5分
JR九州新幹線 熊本駅より約2km(徒歩25分)

〒860-0003 熊本県熊本市中央区古城町1-14 MAP