米沢藩の名君・上杉鷹山公が隠居した御殿「餐霞館」の跡地に作庭された庭園。鷹山の詠んだ詩の石碑も。
餐霞館遺跡について
「餐霞館遺跡」(さんかかんいせき)は9代目米沢藩主・上杉鷹山公が隠居後に約40年に渡り暮らした御殿の跡地。「上杉神社(米沢城跡)」や「上杉記念館(上杉伯爵邸)」のすぐ近隣にあり、現在はその跡地に昭和年代に整備された小さな池泉式の日本庭園があります。
上杉鷹山(上杉治憲)は借金まみれだった米沢藩を立て直した名君として歴代の米沢藩主の中でも評価が高く、あのJ・F・ケネディ大統領が理想の政治家として鷹山の名前を挙げたという逸話も。また上杉神社も当初は上杉謙信と並んで祭神として祀られたほど(現在は同じく米沢城跡にある松岬神社に遷されました)。そんな詳しい人物像はWikipediaなどを!
上杉鷹山は35歳に隠居し米沢城の三の丸に造った餐霞館に移ったものの、その後もこの餐霞館から10代目藩主・上杉治広、11代目藩主・上杉斉定の指導・後見にあたりました。当時の餐霞館は約3,000坪もあったと言うので現在遺跡として残るのはほんの一部(現在は周囲は完全な住宅街になっています)。
公園内には上杉鷹山が詠んだ有名な詩
なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人のなさぬなりけり
が刻まれた石碑も。米沢観光の中ではさほど重要性も高くない場所かもしれないけど、上杉家のファンは立ち寄ると良い場所かも!
余談。米沢で観光地としては紹介されていなかった場所で「佐氏泉公園」という公園があります。これは源義経の忠臣として有名な佐藤継信・忠信兄弟ゆかりの公園で、2人が浸かった(遊んだ)という清水を中心とした公園。むむむ、鳥居とかもあるし事前に知ってたら行ってたのになあ…。
(2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山形新幹線 米沢駅より徒歩30分強 ※駅前にレンタサイクルあり
米沢駅より路線バス「城南一丁目」バス停下車 徒歩5分
〒992-0038 山形県米沢市城南1丁目7 MAP