坂本東嶽邸庭園Sakamoto Togaku House's Garden, Misato, Akita

犬養毅・大隈重信や「旧池田氏庭園」の池田家とも親交の深かった元貴族院議員・坂本理一郎の旧宅と庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

坂本東嶽邸庭園について

【冬季は休館】
「坂本東嶽邸」(さかもととうがくてい)は明治時代に貴族院議員を務めた政治家・坂本理一郎の旧宅で、美郷町指定文化財。「旧池田氏払田分家庭園」や国指定史跡の「払田柵跡」からは東にまっすぐ約5kmの場所にあります。クロスバイクで走るには丁度気持ち良いコースだった!

当地出身の坂本理一郎は学生時代に上京すると、後の首相・犬養毅と親交を深め政治家の道へ。大隈重信が当主を務めた立憲改進党から立候補して衆議院議員を務めるまで至ったものの、地元の村作り・発展を志して現・美郷町の千屋へ帰郷。なお「東嶽」というのは文人としての号で、帰郷後に作品を発表する頃から名乗り始めたそう。

かつて千屋の町は6つの村からなり「六ヶ村」と呼ばれていました。それらの一体化を測るため、6つの村の中心に役場や小学校、そして一丈木公園などを建設して心臓部を作り、そこから各々の村へ6本の直線道路を放射状に設置。その道路に植えられている合計400本を越えるマツと杉並木は、読売新聞社の選定した新・日本街路樹百景(そんなのもあるんですね…)に選定。日光杉並木や東海道松並木と並び称される町のシンボルになっており、これはほんと圧巻の高さ!庭園よりも心踊らされた風景かも。

その中心部から少し外れたところに「坂本東嶽邸」は残っています。現在は美郷町の所有で、その丸い玄関が関東・近畿といった中央の近代和風建築とは違って面白い。明治後期の「陸羽地震」で倒壊した建物も多く、現在の建物はそれ以降のものが中心であり家屋も1/4程度と豪邸の面影は薄れています(あと公開していない建造物もある)。現在も残る池泉回遊式庭園は明治時代に京都の庭師によって造られたものだそう。モミジの葉が結構落ちきっていたので、もう一週間前に来れたらよりきれいだったんだろうな…!

政治家を辞した後も犬養毅との交流は続き、東嶽が亡くなられた時には犬養から文が贈られました。邸宅や所蔵庫には犬養毅や大隈重信による書簡や、秋田県指定文化財『本堂城廻村絵図』(安土桃山時代)が残されています。
また坂本理一郎自身は「旧池田氏庭園」の池田家当主・池田文太郎とも深く交友があり、村の中心・一丈木公園に建つ坂本東嶽銅像は池田文太郎の発起・寄付などによって造られたものとされます。

どの駅からも遠くアクセスは決して良いとは言えない、普通の観光ならなかなか行くことが無い場所かもしれませんが…、邸宅はもちろんあの高い松・杉並木の姿はすごく良いものなので後世に残されてほしいな、と思う。

(2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR秋田新幹線 大曲駅より路線バス・千屋線 または 角館駅より路線バス・角館・六郷線「千畑小学校前」バス停下車 徒歩10分 ※いずれも土休日は1日2〜3往復
大曲駅より約11km(観光案内所にレンタサイクルあり)

〒019-1502 秋田県仙北郡美郷町千屋中小森91 MAP